「バクマン。」

手軽に楽しめる漫画は、紙とペンさえあれば自分も描けるのではないかと思わせるものがある。
もちろん、実際はそんな簡単なことではないのだが、少なくとも遠い夢物語ではないところが良い。
つまり野球やサッカーの延長上に漫画があるのだ。
そして、やり方によればスポ根漫画の要素も十分備えている。
その意味では少年ジャンプの頂点を目指す漫画家コンビを結成した2人の高校生の話というのはありだ。
原作の大場つぐみは、その前の「デスノート」も面白かったが、全く違う路線なのに大変面白い。
まあ、「学級裁判」はちょっと残念だったが……。
アニメ化もされていたが、実写はどうなるか?
気になるのはキャスティングだが、シュージンが神木隆之介で、サイコーが佐藤健…って反対やろ!!と思ったけど、いざ見てみると悪くないんだよね、この「ろろうに剣心」コンビ。
さらに脇にリリー。フランキーや山田孝之など濃い連中を集めている。
あの長い原作をどうやってまとめるのかな?と思ったけど、そんな先まで行くわけでもなく続編の可能性も残しつつ終わる。
しかし、悲しいことに続編は無理かも。
何故なら初日に行ったけど、怖いくらいお客さんがいなかった。
これがジャンプだったら10週打ち切りコースだよ。
まあ映画の場合、10週いけばかなり凄いことなんだけどね。
監督は「モテキ」の大根仁。
「モテキ」と同じノリを期待すると肩透かしだが、漫画を描くという派手さのない仕事を、色々な見せ方で飽きさせない展開は良いと思う。
しかし、エンドクレジットの見せ方が無茶苦茶かっこいい。
「モテキ」のエンドクレジットはネットのホームページを模していたが、この映画では本棚のコミックスにスタッフの名前がある。
ちょっと気を抜くとわからないけど、気づくとジワジワ来るもんがあるんよね。
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