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2015年2月 8日 (日)

「ジョーカー・ゲーム」

Jg  同じタイトルの映画あったよね?
 AKB48の誰かが出てるやつ。
 まああっちの方はマイナーだから普通は混乱しないか(笑)
 
 第二次大戦頃に暗躍したスパイ組織D機関。
 上官の命令に背き、軍法会議で死刑を宣告された青年が、死刑執行直前に謎の男に助けられる。
 彼はスパイ養成学校“D機関”を設立しており、青年をスカウトしたのだった。
 青年は過酷な訓練を経て、嘉藤という名を与えられ、米国大使グラハムが隠し持つ、世界を揺るがす機密文書“ブラックノート”を奪い取る任務が与えられるのだった…。
 柳広司の同名連作短編集を映画化したらしいが、自分が読んでいない。
 だから原作がどうなっているかわからないのだが、これってギャグですか?
 D機関というのは、記憶力抜群で武器の扱いにもたけており、1人で一個師団くらいの実力を持つらしい。
 それぞれのスパイは冷静沈着で情に流されない……らしい。
 ところが、この映画を見ていると微塵もそんなことを感じさせない。
 主人公はかなり有能なのだが、情に流されやすい。
 そこらへんはよくあるパターンなのだが、スカウトする側がそれをわかってて使っているのがもう何がななんだかわからない。
 そもそもそういうキャラであっても有能とかが描ききれていない。
 有能かどうかも、彼の行動が極めていきあたりばったりにしか見えないため説得力が微塵も感じられないのだ。
 D機関の人間は一瞬で早着替えをするのだが、これが物語で何の役にも立っていない。
 D機関は目立たないように生かさず殺さずがモットーらしいが、彼らの行動はそれをやらないだけで、かなり目立ちすぎ。
 本当に秘密組織なのか?……とツッコミたくもなるのだが、これは映画的な派手さのためと譲っても、それ以前に脚本が無茶苦茶。
 物凄く大どんでん返しかと思いきや、ご都合主義なのである。
 じゃあ、脚本は適当だけど、演出で勢いで見せてしまうのかといえばそうでもないのだ。
 演出は極めてユルユルで緊迫感や緊張感は微塵も感じられない。
 例えば、火薬庫から火薬をまいて火をつけるにしても、敵に囲まれてからじゃなくて、同時進行で時間との競争と敵に囲まれての同時進行で緊迫感を出すべきではないのか?
 一応、007やルパン三世を思わせるところもあるのだが、正にヘタな劣化コピーであり、オマージュとかの域に達してない。
 もうここまで来ると、ハードなスパイ映画ではなく、ギャグと思わないとやってられない。
 出演は亀梨和也、深田恭子。
 亀梨は悪くないのだけど、深キョンは元々演技がうまくもなく、動きもキレがないので今回のような役は微妙。
 一応、峰不二子っぽい感じを出したいだろうなあと思うのだけど、残念ながら至っていない。
 監督は入江悠。
 「SR サイタマノラッパー」は面白かったので全国公開の映画になったらさぞや大活躍をすると思いきや「日々ロック」はしこたまつまらなかった。
 今回も大変つまらない。
 ひょっとして全国公開規模の映画はダメなんだろうか?
 そういえば、劇中の文字表記が右から左や横文字になっていたけど、時代考証的にOKなのか?

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