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2015年1月14日 (水)

「96時間/レクイエム」

96  娘を守るためには人の迷惑を顧みない元CIAエージェントの最強お父さんが大活躍するシリーズ第3弾。
 元妻が何者かに殺され、その容疑者になったお父さんが警察に追われながらも娘を守り真実を暴こうとする。
 1作目は娘で、2作目は妻。
 当然、3作目は孫だと思ったら、そういうわけではなかった。
 映画会社も3作目まで続くと思ってなかったので日本語タイトルの96時間が何の意味をなさなくなって痛い思いをしているだろう。
 それはともかく、この手のシリーズ物は1作目が面白く、続編ができるごとに尻すぼみになっていくことが多い。
 この映画もそうで、つまらなくはないのだけど新鮮さはない。
 危害を加えた家族のお父さんが実はとんでもない人で返り討ちにあってしまった…という痛快さが、この手の映画の醍醐味だけど、もうお父さんの無双状態は誰もが知っているので安心感はあるものの緊張感と緊迫感はない。
 そこをいかに盛り上げていくかが大切なのだが、映画業界のリュック・ベッソンの関係している映画なので、そんなものを望むのが間違い。
 妙にユルい感じで進んでいく。
 相変わらず手段選ばずというか、人に迷惑をかけっぱなしはお約束。
 ダイ・ハードの5作目でもそうだが、、何故最近のお父さんが頑張る映画はこうなっちゃうのかなあ。
 一応、意外な人が犯人というドンデン返しのつもりが、キャスティングにいかにもな奴がいるのですぐにわかってしまう。
 そこを含めて勢いで見せてしまえばいいのだが、そこまででもないのでちょっと辛い。
 出演は前作に引き続きリーアム・ニーソン。
 もう彼はすっかり色物路線まっしぐらになってしまった。
 監督は前作に引き続きオリヴィエ・メガトン……って誰?
 頑張れば続編もできそう。
 何故なら娘が大学生なのに妊娠したから。
 孫が拉致られて奪還しにいく話もできるんだけどなあ。
 それ以前に娘が大学生とは思えないくらい見事な老けっぷりで、保護者の方でも十分いけてしまうのだ。

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