「ANNIE/アニー」
大ヒットブロードウェイミュージカルと言われながらも、多くの人が知るのは1982年に日本公開された映画であり、その映画でさえも「E.T.」が同時期に公開されていたので、実際に観にいった人は極めて少ない。
結局、ミュージカルとして認識されたのは、猪木の娘が主役に抜擢されてワイドショーに取り上げられた時かもしれない。
一応、毎年ミュージカルの方は主役を変えながら継続している。
そして、テレビ番組とかつての映画のリメイクは「アニー」にも及んでしまった。
ぶっちゃけ、今更感が強い。
さらに予告編が何故か平井堅ばっかりだ。
日本版イメージソングかどうか知らないが、全く微塵も伝わらない。
逆に観る気をなくさせる。
そもそも昔からイメージソングは映画会社が思うほど効果はなく、むしろ顰蹙を買うことの方が多い。
ところが、面白くなる要素がなさそうなのに、これが意外に面白い!
極めてハードルが低かったことを差し引いても悪くないのだ。
21世紀に復活させるにおいて、1982年版と大きく違うのは、アニーが黒人になていること。
オバマになってから黒人前面推しの映画が多いのが、ある意味、主人公の人種を変えてしまうのは、最大の変化だろう。
さらに21世紀が舞台であるだけあって、通信会社の大金持ちとか出てきて、それが後に伏線として生きてくることになる。
正直、いきなり歌い出すミュージカルは好きでない自分だが、この映画の場合、歌と映像のシンクロを効果的に行っているため、テンポよくメリハリがあって良い。
黒人主役なので歌はストリート系っぽくなっているのも逆に新鮮かな。
主演は「ハッシュパピー~バスタブ島の少女~」のクヮヴェンジャネ・ウォレス。
本当はウィル・スミスが自分の子供のために企画したものだったらしいが、どんだけ親バカなんだよ。
共演はジェイミー・フォックスとキャメロン・ディアス。
キャメロン・ディアスの相変わらずの怪演は見事!
監督は「ステイ・フレンズ」のウィル・グラック。
ミュージカル映画で日本語版もどうよ?と思ったが、歌の部分は日本語字幕で、これはこれでありだと思う。
ディズニーだったら歌も日本語だったかも。
日本語版のキャメロン・ディアスの「なんじゃい」のセリフが笑いを取ってました。
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