
最愛の兄を失った孤独な14歳の天才少年が、亡き兄が遺した心優しきケア・ロボットと共に巨大な陰謀に立ち向かっていく!
「アナと雪の女王」が予想以上にバカあたりして勢いに乗っているディズニー。
当然、「アナ雪」の次回作も大ヒットさせなくてはならない。
会社のノルマが上がっていくのはどこも同じだ(苦笑)
そんなわけで、人々が「アナ雪」のような路線を求めていると思ったのかどうかは、わからないが、この映画の予告はハートウォーミングな感じで売っている。
それは嘘ではないが、正しいわけではない。
何故ならこの映画は本国では誰もが知っているマーヴェルコミックの「BIG HERO 6」をアニメ化したもので、むしろマーヴェルとディズニーが組んでいることの方が話題だ。
だから、本来はアメコミヒーロー物なのである。
しかし、そんなので子供と女子を動員できるとは思えないし、二匹目のドジョウを狙うのならこの宣伝の仕方かな。
宣伝はともかく、映画は大変面白い。
正直、自分は「アナと雪の女王」よりこっとの方が好きかな。
何故なら急に歌い出したりしないから。
ありゃあ、これじゃあ「アナ雪」の根本を否定することになる。
いや、別に否定するわけじゃないんだけど、そんなに大騒ぎするような話か?
まあ好き嫌いは人それぞれっつうことで。
この映画はミュージカルシーンはなくて、もはや3DCGアニメというより、実写に近い話展開なのである。
アクションの迫力、その時々に入るギャグのバランスが絶妙。
舞台となる都市はサンフランシスコと東京を混ぜたような感じで、これは外国人によくありがちな勘違いではなく、あえて融合してデザインしたものだと思われる。
これはこれでええ味を出しているし、ある意味日本のアニメを意識していることを隠してないような感じだ。
ちょっと、急で強引な話展開なところもあるけど、そこはディズニーアニメということで(苦笑)
マーヴェルなのでオープニングのパラパラマンガがないのは若干違和感があったけど、エンドロールの後で納得。
わかってるじゃん。
当然、続編もありそうな雰囲気はお約束だ。
この映画を10段階で表すと面白さは9だけど、宣伝の仕方は3かな。
最初はちょっと不安だったけど、どんどん面白くなってきたから、もう大丈夫だよ、ベイマックス。
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