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2014年11月11日 (火)

「ドラキュラZERO」

Zero  使い勝手の良い映画のネタといえば、ゾンビとヴァンパイアがツートップだろう。
 年に必ず1本はそれらのネタの映画が出てくる。
 おそらく基本設定がわかりやすく誰でも知っているので色々と膨らませることができるのだろう。
 15世紀のヨーロッパ、トランシルヴァニア地方を治める君主ヴラドは、愛する妻とひとり息子と幸せな日々を送っていた。
 しかし、オスマン帝国が、ヴラドの息子を含む少年1000人をオスマン軍のために差し出すよう言ってくる。
 従わなければ戦争は避けられない。
 しかし、ヴラドは要求を断り、愛する家族と国を守るため、古代より伝わる絶対的な闇の力と契約を交わすのだが、それに伴う代償はあまりにも大きい。
 どちらかというと、ドラキュラ誕生秘話と言うべきもので、「ドラキュラビギンズ」というタイトルでもOKな程だ。
 ドラキュラ=血を吸う悪い奴というのがイメージだが、この映画の場合、愛する家族と国民のために自ら進んでバケモノになってしまうというもので、正にダークヒーロー。
 アメコミにこういうヒーローがいると言われても納得できてしまう。
 さらに史劇的要素も加わり、盛り沢山。
 上映時間も2時間もない手頃さがOK。
 出演はルーク・エヴァンス。
 監督はゲイリー・ショアで、これが初長編らしい。
 当然、続編もありそうな終わり方だが、あれだと「ドラキュラ都へ行く」になっちゃうよ。

 

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