「ふしぎな岬の物語」
知名度はあって人気はあるのに使い勝手の悪い女優。
それが吉永小百合だ。
確かに今でも絶対的なスター女優ではあるのだろうけど、反面、彼女の存在が映画の中でかなり浮いている。
何故なら彼女の役が、演技でカバーできる領域を越えて実年齢よりも遙かに若く、何故か世代を越えて男にモテモテというパターンが多いからだ。
確かに永遠の憧れのスターであって良いのだが、それにしても限界というのがある。
この映画は喫茶店の女主人と店に集う人々の人間模様を描いたもので、当然、彼女は喫茶店の店長で、やさしく当然モテモテだ。
話は常連客や近所の人々のエピソードで、ここらへんはお約束というかベタな展開。
個性的といえば聞こえはいいが不自然なくらい無理なキャラ立ちをした登場人物。
正直、ちょっと微妙で生活感に欠けるところがある。
しかし、そんな状況の中でさらに彼女の存在が浮きまくっている。
そんな彼女の最後の行動がこれまた理解不能なところがあって、面白くなりそうなのにそうならないのが惜しい。
監督は「八日目の蝉」の成島出。
どちらかというと「ふしぎな女優の物語」って感じかな。
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