「ケープタウン」
映画で治安の悪い土地といえば、ゴッサムシティと米花町がトップを争っているが、実際はソマリアかペテルスブルグあたりだろう。
しかし、この映画を観ていると、ケープタウンもたいがいな場所だと感じさせる。
南アフリカのケープタウンで発生した元人気ラグビー選手の娘が殺害事件。
2人の刑事が捜査を続けていくと、薬物の売人や頻発する子供失踪事件との関係が明らかになっていく……という話で、と出てくるギャングが容赦なし。
何の迷いもなく、人を撃つのは当たり前。
でっかい刃物で、スッポーンと人の腕を落としてしまう。
そりゃあこんな連中がいるような町はダメでしょ。
米花町よりひどい。
そんな連中がいるような場所では警察もひとすじではいかない。
ズールー族出身の黒人刑事と、酒と女に溺れて家族にも逃げられた白人刑事。
うん、ベタな設定だ。
そんなことを考えながら観てたら、そんなステレオタイプのキャラじゃないことがわかってきた。
その状況がわかってくると、映画も途端に面白くなってくるのだ。
出演はオーランド・ブルームとフォレスト・ウィテカー。
監督は「ラルゴ・ウィンチ」のジェローム・サル。
とにかく、何をやらかすかわからない緊迫感と緊張感が良い。
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