「STAND BY ME ドラえもん」
何故、今更ドラえもんを3DCGアニメ化するのか?
それ以前に、この映画は泣かせることが前提となっており、原作のドラえもんの第1話、のび太の結婚、ドラえもんが未来に帰る話、ドラえもんが帰ってくる話で構成されている。
どれも数ある原作のエピソードの中でも名作中の名作。
普通に読んでいるだけでも感動する話を抜粋しているのだから、あまりにも狙いすぎるくらい狙いすぎている。
特に自分はそれらをリアルタイムで読んでいたので、「さようならドラえもん」が載った1971年の「小学三年生」の3月号なんて、どれだけボロボロになるまで読んだことやら。
だからこそ、てんとう虫コミックスの第6巻はこのエピソードとおまけがついていたので、小遣いの少ない中、購入したものなのさ。
そして、それらの作品は既にアニメ化もしており、完成度も高い。
あえて、やるならそれ以上、もしくは3DCGに昇華されたものであってほしい。
しかし、残念ながら、3DCGの意味はタケコプターの浮遊シーンでは効果的であったが、話的にはあまり意味をなさない。
いやもっと言えば、せっかくの藤子・F・不二雄の絵がかなり気持ち悪くなっている。
誠に残念だと思う。
監督は「friends もののけ島のナキ」 の八木竜一と「永遠の0」の山崎貴。
それにこの映画がちょっとタイミングが悪いのは「アナと雪の女王」の後なので、多くの人があれを3DCGの基準としていることだろう。
それだとかなり厳しく、日本の3DCGアニメはまだまだと言えるのかもしれない。
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