「ホットロード」

紡木たくの漫画は当時ぶっちぎりの人気だった。
自分はマーガレットではなく、ぶ~けの総集編で読んでいた。
ぶっちゃけ中二病全開の話だ。
正直、こいつらが悩んでいる基準が全くわからない。
まあ、それは良しとしよう。
十代なんてそんなものだ。
しかし、80年代の漫画を21世紀に映画化。
どうするの?
そんな怖いもの見たさで劇場に行く。
意外にも女子高生っぽい女の子で賑わっていた。
時代を現在の置き換えるのではなく、原作の80年代のような世界にしている。
劇中では時代などは曖昧にしてある。
むしろ、80年代っぽい感じの世界を舞台にしたファンタジーだ。
そんな世界だから暴走族がかっこいい存在になっていても問題なし。
チーム同士の抗争とか、誰が頭になるとか、真剣にやってようが、それって遊びじゃん。
端から見たらどうでもええ話なのである。
母親に愛されていないと傷つく多感な14歳の少女と孤独な心を抱え暴走族のリー ダー。
正直、よくわからん。
いや、大人目線だとバカだ。
イキがってるガキの都合のいい話だ。
だけど、十代ってそんなもんでしょ。
大したことでもないことに悩んだりしていた。
強くない。
強くないからバカな行動をする。
そして、この80年代っぽい世界が十代の思い詰めた閉鎖的な考えを効果的にしている。
そのふわ~っとした感じが逆に原作の雰囲気を出している。
全く期待してなかったし、ツッコミ所はあるのだけど、予想以上に真っ当な青春映画になっている。
主演はNHK連続テレビ小説「あまちゃん」でブレイクした能年玲奈。
彼女は舞台挨拶とかだと微妙だけど、演技すると違う。
この映画は彼女のアイドル映画としてもよくできている。
共演は三代目J Soul Brothersの登坂広臣。
監督は「ソラニン」「僕等がいた」「陽だまりの彼女」の三木孝浩。
予告編で使われている尾崎豊の歌は狙いすぎであざとさを感じさせるが、本編ではエンドロールで使用されているだけ。
予告編の作りがうまくないと思う。
好き嫌いが分かれる映画だけど、自分は好きだな。
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