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2014年8月 1日 (金)

「ホドロフスキーのDUNE」

Jodorowskys_dune  「スター・ウォーズ」を観て、多くのSFファンが思ったこと。
 
 ひょっとしてデューンの映画化もできるんじゃないか?
 
 フランク・ハーバートの壮大な小説をいかに収めるのか?
 当時は、三部作とかシリーズ物という概念が希薄だったので、2時間くらいに収まるかどうかが極めて疑問だった。
 そして舞台となる砂の惑星をうまく表現できるかどうか?
 そんなところに、「スター・ウォーズ」の登場。
 設定をパクったみたいに砂の惑星タトウィーン。
 当時としては最先端の特撮。
 
 できる。
 間違いなくデューンの映画化は可能だ。
 
 そんなどうでもいいことで喜んでいた自分だが、実は「スター・ウォーズ」より前にデューンの映画化があったことを当時は知る由もなかった。
 この映画は結果的に実現しなかったデューンの映画化の顛末を追うドキュメンタリーだ。
 デューンの映画化の話は「スターログ」だったか何かで噂を聞いていたが、その全貌は全くわからなかった。
 その意味では大変貴重な記録だと言えるだろう。
 メビウスやダン・オバノン、H・R・ギーガーをはじめとした各界のトップ・アーティストが、この映画のために集結!
 ギーガーなんか、この後、エイリアンのデザインをするわけだから、まさに時代の先取り。
 これがもし完成していたら、映画史は大きく変わっていたに違いない。
 ところが、事実は資金繰りがうまくいかずに頓挫。
 しかし、冷静に考えてみたら、監督が「エル・トポ」のアレハンドロ・ホドロフスキー。
 普通に考えたら、ちゃんとした映画ができる確率は極めて低く、完成しなくて当然、いや完成しなくて良かったのではないかと思ってしまう。
 インタビューでホドロスキーが喜々として語っているのを観ていると、色々な意味でぶれない人なんだなあと思う。
 おそらく「スター・ウォーズ」があったら「宇宙からのメッセージ」のような感じになっていたかもしれない。
 結局、デューンはデヴィッド・リンチが監督で映画化されるのは周知の事実だが、これも普通に考えてリンチじゃダメでしょ。
 あまりにも映画化に恵まれていないデューン。
 ひょっとして、ピーター・ジャクソンあたりだったら、一般受けしそうな作品になったかもしれないと思いつつ、見果てぬ夢を追い続けるのが悲しきファンの性だ。

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