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2014年7月 9日 (水)

「トランセンデンス」

Transcendence  80年代、やたらとスピルバーグやルーカスの製作総指揮の映画が多かった。
 果たして彼らがどれくらい映画にかかわったかは知る由もないが、とりあえず彼らの名前を出しておけば良い宣伝にはなっていた。
 この映画も事前情報を適当に入れていたので、クリストファー・ノーランが監督だと思っていた。
 しかし、よく見ると彼は製作総指揮で監督は全く別人だった。
 もっとも誰が何をやっているかは実際にはわからないし、それが作品にどう影響を与えているかはわからない。
 ただ言えることは誰が何をやってようが、この映画が面白くないのには変わらない。
 天才的な頭脳を人工知能へとアップロードされた科学者の話……ってどんだけ、ベタなネタなんだよ。
 今更かよ。
 っていうか、最近も「her/世界でひとつの彼女」もコンピューターネタだしどうなってんだか。
 それでいて、「her/世界でひとつの彼女」の方が遙かに面白い。
 何故ならネタはベタだけど根本は普遍的なネタだから。
 しかし、この映画はベタな展開で今更を通り越してかなり陳腐になっている。
 「バビル二世」の時代かっつうの。
 人がコンピューターと一体化して、世界を動かしていき、最後はそれを阻止。
 もう今更そんなのダメじゃない?
 じゃあ、そんなベタな話を最新映像で見せてくれると思いきや、確かに凄いけど今や当たり前。
 今の時代、映像は何でも作ることができるので、話が重要かも。
 結構期待したんだけどなあ。
 主演はジョニー・ デップなんだけど、この人、やっぱ素顔で出てくるとわかんないわ。
 監督は「ダークナイト」や「インセプション」の名カメラマン、ウォーリー・フィスター。
 ひょっとして、クリストファー・ノーランはご祝儀参加か?

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