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2014年6月16日 (月)

「ポリス・ストーリー/レジェンド」

Police_story_2013  前作「ライジング・ドラゴン」でアクション大作からの引退”を宣言したはずのジャッ キー・チェンの新作。
 これが俗にいう辞める辞める詐欺か?と思ったけど、あくまで〈アクション大作からの引退〉なので、大作じゃなきゃいいんでしょって感じ。
 正直、何をもって大作かそうでないかわからないのだが、ジャッキー映画がまた観ることができるだけ良しとする。
 仕事熱心で家庭を顧みない刑事とその娘が人質籠城事件に巻き込まれている。
 事件の背後には複雑な事情があった。
 果たして無事脱出することができるのか?
 犯人の目的とは?
 籠城するナイトクラブが複雑な建築物で、いかにもアクションをして下さいと言わんばかり。
 しかし、「ポリス・ストーリー香港国際警察」のようなものを求めると超肩透かし状態。
 ジャッキー演じる警官は腕が立つ設定だが、アクションは極めて少ない。
 回想シーンで少し出てきたり、ロバート・ダウニーJr.の「シャーロック・ホームズ」みたいに、これから起こることを予想する時にアクションが出てくるくらいだ。
 そして、そのアクションも様式美あふれるカンフーアクションでなく、関節技とか極めて地味だ。
 還暦を迎えたジャッキーの行き着くところは、年齢に合ったシリアスアクションなのかもしれない。
 だけど、この映画の場合、あの役がジャッキーである必然性はない。
 今までの通りのアクションはもう無理とはいえ、だからといって演技派は難しい。
 ならば年に合った役、例えば若者の師匠役とかで時々アクションを見せるでもいいんじゃないかなと思ってしまうのだ。
 ラストのNGシーンもアクションのNGというよりセリフのNGがほとんどで、それもNG集のためにわざとやっているとしか思えず、ちょっと悲しかった。
 

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