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2014年6月 8日 (日)

「ナンバーテンブルース さらばサイゴン」

N10b  1975年2月、南ヴェトナム。
 日本人商社員がふとした偶然で殺人事件を起こしてしまった。
 現地の警察に話してもわかってもらえるかどうかわからない。
 会社の金でヴェトナム脱出を計画するが、解放戦線の大攻勢が開始され、激しい戦いの真っ最中なので簡単ではない。
 同行するのは彼に献身的な愛を捧げるヴェトナム人女性と、ヴェトナム人と日
本人の混血の若者。
 果たして彼らは無事脱出することはできるのか?
 ヴェトナム戦争最末期の1974年12月から1975年4月にかけて南ヴェトナムでロケ を
敢行。
 しかし、諸事情のため長らく未完のままお蔵入りとなっていたのが、やっと公開されるに至ったらしい。
 いかにも70年代という雰囲気が漂っていて、今の時代どれだけ時代考証をしっかりしても、この雰囲気は作れない。
 まるで往年の刑事ドラマを見ているような感じだ。
 言われてみれば銃声が何でもバキューンみたいな音が懐かしい。
 昔の効果音ってあんな感じだよ。
 音楽も今風でないし。
 戦争中のヴェトナムにおいて、日本人は金持ちで自由気ままでタカピー。
 そんな感じであることを言わんとしているところが、反骨精神か?
 正直、今観ると何か古く押しつけがましいところがある。
 あと、ヴェトナム戦争がリアルタイムで、現地で撮影をしたところに意味があったんだろうなあと思いつつ、今やその心意気よりも当時の記録的な要素が大きくなっているのは時代の流れか。
 一応、逃亡劇で銃撃戦などのアクションも入れて飽きさせない展開になっている。
 正直、主人公の行動が唐突すぎるような感じもしないでもないが、それはそれっつうことで。
 自分は結構好きだよ、この映画。
 出演は川津祐介。
 おそらく当時としてはベストキャスティングなんだろうなあ。
 監督は「犬神家の一族」の脚本を担当し、これが監督第1作となる長田紀生。
 40年の時を経て公開されるのは、監督にとって感無量か、それとも無念なのか?

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