「ハイキック・エンジェルス」
世の中、多くを求めてはいけない映画がある。
とにかく、女の裸が出てくればOKとか、ゾンビが出てくればOKとか、人それぞれ求めるものがあり、その求める部分さえ満足できれば、それ以上のものを求めない。
いや求めても仕方ないこともある。
「ハイキック・ガール!」の西冬彦監督が原 案・脚本。
もうこの時点で多くを求めることが、ないものねだりである。
彼の関係している映画に求めることは、本当に空手ができる美少女を使ってのキレキレのアクション映画である。
アクション映画部の5人の女子高生たちが、誰もいない廃校で自主映画を撮影中に、あやしげな連中が集団でやってきて壮絶なバトルがする。
……と、話は比較的ど~でもええっつうか、そもそも女子高生の撮影機材が8ミリカメラというのが、いくら記号的な意味とはいえ、ないわ~。
そもそもこの映画の設定はツッコミ所満載なのだけど、そこはもうアクションのきっかけ作りにしかすぎない。
小学5年生の時に空手の全国大会で優勝、モデルとしても活躍する現役女子高生、宮原華音(B82-W59-H86)のアクションを見るのが最大の目的なのだ。
制服でハイキック。
それも編集やスタントでごまかすわけでなく本物だ。
もうそれだけでいいじゃん。
廃校で多くの敵が相手は、「ザ・レイド」を思わせるものがある。
監督は横山一洋。
アクションは良いのだけど、もう少し説得力のある話展開にしてほしかった。
だけど、多くを求めてはいけない映画だと思えば、これくらいで丁度いいのか。
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