「青天の霹靂」
劇団ひとりが自らの小説を自ら監督。
40年前の浅草にタイムスリップした売れないマジシャンが、若き日の両親と出会い、自分の出生の秘密を知るという話で、過去に行って自分の両親と会うのって、最も知られている「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を中心として、日本でも「異人たちとの夏」や「地下鉄に乗って」などがある。
ましてや出演者の中に風間杜夫がいたら「異人たちのとの夏」を思い出してしまうのは仕方ないだろう。
40年前にタイムスリップしたことになっているのに、意外と時代とのギャップがない。
この手の話って過去への郷愁や当時の時事ネタを盛ることにより面白さを出していくことにより、両親の若い時ということを認識させたりするのだが、制作側はそこのところはど~でもいいみたいで、両親との子供の対峙をメインにしている。
しかし、残念なことに人物描写が浅い。
両親も若い時は自分と変わらないし、両親と同じ年齢になったからこそわかることもある。
どちらの立場にも感情移入ができるのがポイントなのだけど、そこまででもないんだよなあ。
切羽詰まった状況でもそう思わせないところがちょっと惜しい。
主演の大泉洋はいい味だしているし、共演の柴咲コウ(B76-W58-H83)や劇団ひとりも悪くない。
必要なのは脚本と、たぶんもう一工夫の演出だと思う。
上映時間が96分と極めて短いが、だからといってそれが原因ではないと思う。
あと、予告編、もっと工夫しろ。
あれじゃあ、ダイジェストじゃん。
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