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2014年5月26日 (月)

「ディス/コネクト」

Disconnect  同級生のイタズラとは知らずに、SNSで知り合った女性相手に自分の恥ずかしい画像 を送って、その画像をばらまかれて自殺未遂で意識不明になった内気な少年ベン。
 ベンの父親リッチは仕事熱心で家庭を顧みない弁護士で、自殺の原因を突き止める調査を開始する。
 加害少年の父親で元刑事のマイクは、ネット専門の探偵で、ネットでカード詐欺に遭った夫婦から、妻がチャットにはまり、知らぬ間に個人情報を盗まれていたので、誰がやったのかの捜査を依頼されていた。
 リッチが顧問弁護士をするローカルTV局の女性レポーターのニーナは、違法ポルノサイトの取材に成功し、全国ネットでも放送されるが、一方では取材先の少年との関係がおかしくなってくる。
 関係ないそれぞれの事件はSNSを共通媒体として、実はつながっていた…。
 パソコンはパーソナルコンピューターというだけあって、個人情報の宝庫だ。
 解析したらその人がどういう人かわかってしまう。
 反面、ネット上では別人になることも可能だ。
 人々は世界とつながる機器を持って、あらゆる情報を入手できるのに、近くのことはわからない。
 すぐ近くにいる人に、電波を使って物凄い距離を経由してネットでコミュニケーションをする。
 この近くて遠い、または遠くて近い不思議な状況がネットだ。
 そして悪意に使えば極めて無敵である。
 この映画に出てくる人々は遠くとはコミュニケーションができるのに、近くの人とはできない。
 彼らが近くの人と関わる時は、何か良くないことが発生した場合なのだ。
 そして、この映画で起こることは誰しも他人事ではなく、いつ自分に起こるかわからないものなのだ。
 いつ何時発生するかわからない日常の恐怖。
 実は宇宙人がやってくるわけでもないし、ゾンビが来るわけでもない。
 だけど、緊張感と緊迫感は下手なサスペンス以上。
 監督はアレックス・ルビン。
 アカデミーのドキュメンタリー部門でノミネートに作品が上がったそうで、この映画が初長編劇映画らしい。
 この緊張感と緊迫感はドキュメンタリータッチから来るものかもしれない。
 だからといって、バカの一つ覚えみたいに手持ちカメラでないところが良い。
 予想以上に面白いのだけど、客入りが悪いので、おそらく上映期間が短くなるか、上映回数が減るだろうなあ。
 ジャンル的にネット系ファミリー映画(?)でいいのかな?

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