「アメイジング・スパイダーマン2」
昨今はアメコミ映画ばっかで食傷気味なのに、さらにはサム・ライミ版が終わったばっかなのに、もうリブートして新シリーズとしてスタートしているスパイダーマン。
さすがに、節操なさすぎだろ?と思ったけど、もはやアメコミは古典文学と同じで基本的には誰もが粗筋を知っていて、それをいかに独自の解釈やキャスティングで描くか?ということなのだ。
そこが日本の特撮物とは違うわけで、日本だったらスパイダーマンV3とか、スパイダーマンXとか出てきているはず。
だけど、アメコミはシェークスピアの戯曲を映画化するようなもので、基本設定は同じだけど、いかに新しく描くかなのだ。
そうはいいながらリブート第1作目である「アメイジング・スパイダーマン」は、シリーズ化が前提であるため、伏線がほとんど解決しないまま終わっている。
もっといえば、蜘蛛にかまれてスパイダーマンになるまでは、基本的に変わらないので今更感が強かった。
そんなわけで、イマイチだった新シリーズの続編。
あまり期待せずに観にいったのだが、これが予想以上に面白い。
今回はサイ型パワードスーツを装着したライノや人間発電機エレクトロ、グリーン・ゴブリンが登場、グエンとの恋愛の行方も入れながら展開していく。
スパイダーマンの動きは3Dを意識したものとなっており、前に比べても迫力満点。
昔のアニメを観ていた人にとってはこの動きだけでも感動してしまう。
さらにサム・ライミ版もそうだったが、主人公が学生のためか、真っ当な青春映画にもなっている。
1作目ではほとんど投げっぱなしだった伏線も何とか回収、それどころか最初と最後のスパイダーマンと少年のエピソードが泣けた。
昨今のアメコミはリアル路線が行きすぎて、話が暗くなる傾向にあるのだが。この映画はどちらかといえばクリストファー・リーヴ主演のスーパーマンのように明るいアメコミヒーローであり、これはこれで新鮮だったりする。
まあ相変わらず目一杯詰め込んで次回に続くだけど、今回は良しとする。
主演のアンドリュー・ガーフィールドは、高校生に見えないところが残念。
ヒロインのエマ・ストーンは滅茶苦茶美人に思えないのだが、キルティン・ダンストよりは遙かにマシである。
サム・ライミ版スパイダーマンの唯一の欠点は彼女がヒロインがキルティン・ダンストなであることであり、たとえ乳首がわかろうとも嬉しさ半減だ。
監督は「(500)日のサマー」のマーク・ウェブ。
ラストにXメンの映像が入るけど、これって関係ないでしょ。
ひょっとして日本だけなの?
次回はコラボかと期待してしまう人もいるかもしれないが、映画会社が違うので無理だろうなあ。
あと、「世界はスパイダーマンを失うのか」って煽ってるけど数ヶ月だけなんよね~。
あと、「世界はスパイダーマンを失うのか」って煽ってるけど数ヶ月だけなんよね~。
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