「新しき世界」
韓国最大の犯罪組織で潜入捜査を続ける警察官。
今や組織のナンバー2の信頼を勝ち取り、その右腕にまでなったが、当然神経をすり減らせており、早く警察に戻るのを願っていた。
しかし、組織の会長が急死して、跡目争いが勃発!
警察は組織壊滅の絶好のチャンスとばかりに、新しい命令を下す。
かくして、組織の壊滅を目論む非情な上司が推し進める正義と、兄と慕う組織幹部の男との絆の狭間で苦悩することになるのだった…。
韓国版「インファナル・アフェア」というべきか、韓国版「ディパーテッド」というべきか。
ハリウッドでリメイクも決まっているとのことだが、そんなに似たような話を作ってどうするの?
それはともかく、潜入捜査物はいつ正体がばれるか?というサスペンスが中心だ。
何しろ味方がいない。
正体がばれたらどっちに転んでも地獄が待っている。
一方、潜入先で長年いると情が移ってくることもある。
ここらへんがベタな展開が好きな韓国映画が得意とするところであり、その意味では正体がいつばれるかに加えて、感情の揺れ動きの悲哀がある。
さらに手加減なしの韓国映画であるため、暴力シーンは相変わらずとことんやってしまう。
この徹底さが面白い!
それに社会人目線だと、ヤクザの世界でなくても権力闘争は大なり小なりあるので力が入ってしまう。
イ・ジョンジェ、チェ・ミンシク、ファン・ジョンミン。
監督は「悪魔を見た」の脚本のパク・フンジョン
ハリウッドのリメイクも楽しみだがいつになるやら。
« 「ドラゴン・コップス-微笑(ほほえみ)捜査線-」 | トップページ | 「劇場版 世界一初恋 横澤隆史の場合」 »
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「A Film About Coffee(ア・フィルム・アバウト・コーヒー)」(2016.01.06)
- 2015年映画雑感(2016.01.05)
- 2015のダメ映画②(2016.01.04)
- 2015のダメ映画①(2016.01.03)
- 2015年日本映画ベストテン(2016.01.02)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント