「ダリオ・アルジェントのドラキュラ」
そもそもファン以外にとって、ダリオ・アルジェントは「サスペリア」「デモンズ」で有名な監督でしかなく、それ以外何をしているかと聞かれても即答できない。
しかし、ファンにとってはそれが重要であり、例えるならジョージ・ルーカスが「ハワード・ザ・ダック」とか、しょうもない映画を製作総指揮していようが、どこまでいってもスター・ウォーズを作った人であり、だからこそ尊敬もされるし、しょうもない企画であってもついていくのだ。
ダリオ・アルジェントだって同じだ。
「サスペリア」の人だからこそどこまでもついていくのだ。
何しろタイトルに「ダリオ・アルジェントの」ってあるくらいで、これがなかったら誰も観にいかないって。
もう彼の名前こそが観客動員をさせる宣伝材料なのだ。
そんな彼がネタにしているのはドラキュラだ。
それもほとんど捻りなしの直球だ。
もう吸血鬼やらゾンビは基本設定が決まっているのdr扱いたすいが、反面同じような話になりそうなので、色々嗜好を凝らしていくのがクリエイターの腕の見せどころだ。
ところが、この映画、まんまで、何故?と思っていたが、タイトルの原題に3Dの文字が…。
後で調べたらダリオ・アルジェント初の3D映画だそうな。
とは言われても2Dで公開してるし。
ひょっとして、3Dだったら出てくる女優さんの乳がもっとプルンプルンしてたのか?
そう考えてもいてもたってもいられない。
あ、もちろん一応ダリオ・アルジェント節は画面に炸裂していて、良くも悪くもあまり変わらない。
まあこれが伝統芸ってやつか?
ホラーだけど怖くないけど、様式美を楽しむってことで。
出演はドラキュラ伯爵に「戦場のピアニスト」のトーマス・クレッチマン、ヴァン・ヘルシングに「ブレードランナー」や「ヒッチャー」のルトガー・ハウアー……って反対だろ。
ど~考えてもルドガー・ハウアーこそドラキュラじゃないの?
ちなみにこの映画のドラキュラは007で言うとクリストファー・リーよりもルイ・ジュールダンみたいな感じかな。
そんな感じでダリオ・アルジェントの匠を堪能するための映画っつうことで。
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