「テルマエ・ロマエII」
原作者のヤマザキマリが原作使用料が出版社から言い渡された100 万円のみであったと発言して、二次著作物に対する不当に安い金額であるとして物議を醸しだしたが、こうやって続編ができたということは、それなりに話がついたのか?
いずれにしろ興行収入58億と言われる映画の続編を作らないわけがない。
基本的な話は同じで、古代のローマ人が現在の日本にタイムスリップする。
古代ローマ人のルシウスの思い込みと勘違いで笑わせてくれるのは前回と変わらず。
しかし、前回同様、足を引っ張っている存在がある。
それは上戸彩(B82-W58-H84)のパートだ。
全く話に関係ないし必然性がない。
むしろ、映画の面白さを著しく下げている。
確かにヒロイン不在かもしれないが、この映画に関してはあまり関係ない。
主演の阿部寛はもう完全に喜劇役者の領域に突入している。
外人のように濃い顔とがっちりした体。
それでも日本人なのに外国人を演じきっているところが笑える。
これが普通に稲川素子事務所の外人タレントだったら普通だが、彼が演じているからこそ笑えるのだ。
この映画の最大のポイントは彼の起用であることは言うまでもない。
監督は前作 に引き続き「のだめカンタービレ 最終楽章」の武内英樹。
さすがにもう3作目は微妙かもしれないが、もし作るなら上戸彩のパートは絶対になしね。
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