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2014年4月20日 (日)

「映画クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」

Kureshin2014 マッサージに行ったひろしが、なぜかロボットになって帰ってくた。
 それは日本の父親たちの復権をたくらむ「父ゆれ同盟」の陰謀だった……。

 「オトナ帝国」や「戦国大合戦」以降、クレヨンしんちゃんは泣かせるとか感動するという話が広まってしまった。
 そのため、一部のファンだけの楽しみだった劇場版は世に知られることになり、制作側もそれを十分承知しているため、狙った作りになってしまったような感じがする。
 だから、もう「オトナ帝国」のように予期しない展開に泣けることはない。
 しかし、それをわかっていても今回は大変良かった。
 言葉のギャグもアクションのギャグもキレキレ!
 後半のバトルでかなえい笑えるアニメ的表現があるのだが、ネタバレになるのであえてここでは触れない。
 観ている子供たちにもバカうけだった。
 今回のテーマ的なものとして、父親のあり方について触れている。
 今の父親はやさしすぎる。
 昔の父親には威厳があった。
 さあ、どちらが良いか?
 正直よくわからない。
 実はそんなものはどうでもよくて、家族にとって父親とは何か?
 今回はそれについてとことん追及している。
 まあ、それは子供を中心とした表向きのテーマでもあるのだが、一方では妻にとって夫とは何かも裏のテーマとして存在している。
 みさえのひろしへの目線が妻としてのものとなっているのが新鮮。
 だからこそ、生身のひろしとロボとーちゃんの存在の対比があるわけだ。
 これが奥が深く、どの視点で観るかで大きく変わっていく。
 そしてこれらがさりげなく、子供にわかりやすく、同伴の親にも共感ができるように一級の娯楽作品に仕上がっている。
 色々ネタバレして語りたいところもあるのだが、ダラダラ書いて説明するのも無粋なので、とりあえず劇場に行けとだけ言いたい。
 ひょっとして、脚本の中島かずきの起用が吉と出たか。
 監督は高橋渉。
 今まで劇場版の絵コンテや演出を担当していてこれが初監督らしいのだが、ちょっと注目! 
 ゲスト声優は 武井咲(B76-W58-H82)とコロッケ。
 武井はもともとアニメ声なので違和感なし。
 コロッケは言われないと全くわからない。
 しかし、彼の起用はこの映画最大の仕掛けであるのだ。
 劇場で確認して下さい。
 

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