「ドン・ジョン」
多くの男子はエロ映像が好きだ。
かつては、エロ本、動画を観るしかエロ映画を観にいくしかなかった。
しかし、インターネットが出てきてから無限にエロ動画を手に入れることができるようになった。
しかし、そうこうしている間にエロ動画さえあれば満足。
女なんかいらない。
いやむしろ、セックスを女を使ったオナニーと言い切る強者もいるかもしれない。
この映画の主人公ジョンは、ジムで身体を鍛え、友人も家族も大切にして、週末にはちゃんと教会にも通う完全無欠(死語)の男子だ。
女子にもモテて、そのプレイボーイぶりに遊び仲間からはドン・ファンにあやかり、ドン・ジョンと呼ばれていた。
しかし、女に不自由しないのにもかかわらず、完璧なセックスへの欲求が高じて、インター ネットで見ているポルノのようなセックスを理想としている。
普通に考えれば贅沢な話だ。
そんな彼に顔良し、スタイル良しの女性バーバラとつきあうようになる。
見た目より家庭的で堅実、恋に恋するタイプ。
やっと彼女とセックスに至ったが、エロ動画には負けてしまう。
やがて出会う夜間学校の年上の女性エスター。
気さくといえば聞こえはいいが、空気読まずに人の心にズカズカと入ってくるが、彼女の存在がジョンに大きな影響を与えていく…。
そりゃあ、ジョンを演じているのが「ダークナイト ライジング」や「LOOPER/ルーパー」のジョセフ・ゴードン=レヴィットだったら女日照りはなさそうだし、バーバラ役がスカーレット・ヨハンセンだったら何に不満があるの?ってツッコミたくなってくる。
そして年上の女性がジュリアン・ムーア。
う~ん、これはないわ~。
だけど、一度くらいはチャレンジしてもいいかな…というのが男子の本音だろう。
ところが、この映画、「パンツの穴」のような性欲で右往左往するような話ではなく、価値観とは何か?が極めて重要であり、それをセックスに置き換えただけなのだ。
笑えるし考えさせられる。
監督が主演でもあるジョセフ・ゴードン=レヴィット。
これが長編デビューだそうで、今後に期待してしまうのだ。
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