「クローズEXPLODE」
「クローズZERO」シリーズのその後をオリジナル・ストーリーで描く 学園バトル・アクション。
自分は不良少年バトル物は大好きなんだけど、さすがにこれは微妙だわ。
前作から1か月後の新学期を迎えた鈴蘭高校を舞台に、3年生の卒業により空席となった頂点を目指す壮絶な抗争が他校も巻き込み繰り広げられる…という話で、正直、不良少年がきちんと学校に来ていることに理解ができない。
それは「愛と誠」の時もそうだったのだけど一体何故?
さらにいうと、彼らのやっている不良少年のてっぺん抗争は、第三者的には滅茶苦茶どうでもいい話なのである。
そう思わせないところが、映画の語り口なのだが、この映画は観ていると我に返ってしまうのだ。
おそらく現在が舞台と思われるのだけど、妙に老けた不良高校生が、教師や親のいないどころか、ネットも携帯もない世界でよくわからない目的の争いをしているのだ。
ぱっと見、ひゃっは~な世紀末世界。
もうこれは「ロード・オブ・ザ・リング」と同じカテゴリーのファンタジーの世界としか言いようがない。
そう思わないと観ていて納得できるものではないのだ。
それなのに、今回は大人も少し絡んでくるのでますます、価値観がわからなくなってしまうのだ。
原作が少年チャンピオン連載なので、昔の「Let'sダチ公」とか「男旗」を考えれば毎度お馴染みなのかもしれないけど、もう少し工夫がいると思うぞ。
出演は「ごちそうさん」でヒロインの旦那役の東出昌大。
さらにいつまで高校生役をするのかわからない勝地涼な、高校生に見えない連中が目白押し。
監督は「空中庭園」の豊田利晃。
もうここまで来ると、名前だけのシリーズがえんえんと続くんだろうなあ。
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