「NOTHING PARTS 71」
沖縄というと日本で唯一南国を満喫できる場所である。
そして世代によってはSPEEDを生んだ沖縄アクターズスクールのある場所だと思うかもしれない。
しかし、年輩の人にとって沖縄は米軍に占領されてた土地である。
前に沖縄の人と話をした時に小学生時代は小遣いをドルでもらっていたという話を聞いて、それを実感した。(本当の話かどうかわからないけど…)
返還された後、沖縄のキャンペーンは凄まじいものがあった。
おそらく、沖縄は日本であることをアピールしているような感じだった。
「ゴジラ対メカゴジラ」が沖縄が舞台であったりしたのは、今思えばタイムリーな時事ネタだったのかもしれない。
沖縄海洋博のアクアポリスに憧れたのも懐かしい思い出だ。
時が経つにつれて、沖縄はすっかり日本の土地になってしまった。
今や若い人で沖縄が米軍の施政権下であったことは想像できないかもしれない。
しかし、だからといって諸問題がなくなったり解決しているわけではない。
この映画は、本土の人は誰も知らないが沖縄の人はみんな知っている誰も語りたがらなかったタブーに切り込んでいるらしい。
冒頭で沖縄の抱えている問題をわかりやすく説明している。
これが本当によくわかるものであり、これだけでも十分見る価値あり。
仙頭武則の初監督作品なので観にいった。
「萌の朱雀」や「EUREKA」などのプロデューサーとして有名な彼がどんな映画を作るのかお手並み拝見という、実に上から目線で観た。
結果的につまらなくはなかったし、ちょっと狙いすぎなところもあったが、力作であったと思った。
自分は少なくとも嫌いじゃないよ。
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