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2014年3月17日 (月)

「ロボコップ」

Robocop_2 アメリカ国内での普及を目指すオムニコープは、法律廃止のため、様々な手段を講じていた。
 犯罪都市デトロイトに妻と息子と一緒に暮らす警官マーフィは。爆発事故に巻き込まれ、瀕死の重傷を負ってしまう。
 そこで、 オムニコープの最先端ロボット技術を駆使した手術が実施され、最強のサイボーグ警官ロボコップとして復活!
 オムニコープはこのロボコップを広告塔として現場に復帰させる。
 マーフィはそのずばぬけた能力を駆使して犯人逮捕をしていく。
 しかし、機械化は完璧ではなく、さらにはマーフィの妻子が彼に会いにきたり、状況は複雑になっていく…。

 結論からいうオリジナル版の方が面白い。
 今回のロボコップは黒のメタリックで、物凄く身軽。 
 移動手段もバイクだ。
 根本的に違うだろ。
 重量感のあるロボットが、正確な速撃ちするところに爽快感があるのだし、感情のなく犯人逮捕をしていくのにハードボイルドなところがあり、そこで時々人間の感情が出てくるところに切なさがあるわけだ。
 そもそも素早く動くのはロボットというよりバトルスーツだし、アイアンマンと変わらない。
 そんなアイアンマンのパチモン誰が観たいの?
 もっといえば、日本の仮面ライダーやスーパー戦隊の方が遙かにいいぞ。
 まあ話が面白ければいいのだけど、それもダメ。
 まず、根本的にアクションが少ない。
 昨今のアメコミヒーロー物の影響か、ロボコップが誕生するまで物語になっており、そもそもそこに重点を置く必要はない。
 何故なら、近未来の犯罪が多い街を舞台に、死にかかっている警官をロボットに改造しただけで、そこに至るまではそんなに大きな問題はない。
 コウモリや蜘蛛のコスチュームの格好をするのには、さすがに理由がいるけど、ロボコップになるのにそんな理由はいらんでしょ。
 妻子のことはあるけど、そこはオリジナル版は比較的うまくまとめていたけど、今回はそこらへんの処理が下手なのでテンポが異常に悪い。
 さらにブラックユーモアと暴力、それに伴うグロがほとんどないのもダメだ。
 健全にすれば指定はなくなるかもしれないが、それじゃあ単なるお子様映画じゃん。
 もともと中学生が考えるような話なんだから、暴力とグロが炸裂してナンボでしょ。
 健全なロボコップだったら、東映特撮ヒーローを見るよ。
 主演はジョエル・キナマン。
 共演はゲイリー・オールドマン、マイケル・キートン、アビー・コーニッシュ、サミュエル・L・ジャクソン。
 監督はジョゼ・パヂーリャ。
 ひょっとして2作目を作るかもしれないけど、続編前提の映画はもう飽きたよ。
 オリジナル版の音楽だけが良かった。

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