2021年10月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
無料ブログはココログ

« 「土竜(モグラ)の唄 潜入捜査官 REIJI」 | トップページ | 「エージェント:ライアン」 »

2014年2月19日 (水)

「大統領の執事の涙」

Lee_daniels_the_butler ホワイトハウスで歴代大統領7人に仕えた黒人執事の物語。
 公民権運動やベトナム戦争、果てはオバマ大統領まで、彼の生き様=アメリカの歴史だったりする。
 人種差別はリンカーンの奴隷解放で全て終わったと思われがちだが、実はほんの30年前くらいまでは続いていたっぽい。
 主人公は、白人に父親を殺され、ハウス・ニガー(家働きの下男)として登用され、白人に仕える作法を叩き込まれる。
 その後、色々あって高級ホテルのボーイとなり、仕事ぶりが認められ、ホワイトハウスの執事に大抜擢される。
 執事はその仕事柄色々な情報を知ることができるが、常に空気のように存在を消し、見ざる聞かざる言わざるを徹底しなくてはならない。
 彼もそれを徹底し、歴代大統領たちの信頼を獲得していく。
 一方、家庭では白人に従順に仕える彼に反発するように、長男が公民権を求めて過激な反政府運動に身を投じていく。
 この親子の対比が興味深い。
 当然、父親はお祖父さんの仕事=奴隷だったので当然、辛い時代のピーク。
 一方、息子はそんな時代が終わった後なので知ったこっちゃない。
 何しろ大学まで進学してるのだから。
 この2人の考え方が違うのは当然かもしれない。
 この2人が果たしてお互いの理解ができるのか?
 これは最後、泣かせる展開なので必見!
 そして、アメリカ近代史の流れ。
 歴代大統領の政策が人々の生活に大きく反映していく。
 カーター時代あたりからだと何となく覚えているので、ああ、そういえばこんな時代だったなあと振り返ることができる。
 ちなみに、この映画では駐日米国大使のキャロライン・ケネディはまだ子供だ。
 この映画でもネタになっていたけど、昔は黒人の大統領が出てくるとは夢にも思わなかった。
 かつて「ルーツ」というドラマがあったけど、この映画は違う形で近いと思う。
 主演は「ラストキング・オブ・スコットランド」ではアミン大統領を演じていたフォレスト・ウィテカー。
 監督は「プレシャス」のリー・ダニエルズ。
 黒人が主役だからと言って「黒執事」と略すと、チケット売り場も混乱するので注意。

 

« 「土竜(モグラ)の唄 潜入捜査官 REIJI」 | トップページ | 「エージェント:ライアン」 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「大統領の執事の涙」:

» 映画:大統領の執事の涙 The Butler 黒人執事からみた、アメリカ現代史。 [日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF STRUGGLE 〜]
奴隷からのし上がってなんと大統領執事となり、7人の大統領に仕えた男(フォレスト・ウィテカー)の波乱に満ちた人生。 これを描く監督は、リー・ダニエルズ(「プレシャス」「ペーパーボーイ 真夏の引力」「チョコレート」) この点で、一定以上の水準が確実にある...... [続きを読む]

» 大統領の執事の涙 [映画的・絵画的・音楽的]
 『大統領の執事の涙』を新宿ピカデリーで見ました。 (1)本作は、アイゼンハワーからレーガンまで7人のアメリカ合衆国大統領に仕えた黒人執事の半生を描いた映画であり、アメリカで大ヒットしたということなので、映画館に行ってきました。  映画の冒頭では、主人公の...... [続きを読む]

» 十人十色。『大統領の執事の涙』 [水曜日のシネマ日記]
ホワイトハウスで7人の大統領に仕えた黒人執事の人生を描いた作品です。 [続きを読む]

» 『大統領の執事の涙』 [京の昼寝〜♪]
□作品オフィシャルサイト 「大統領の執事の涙」□監督 リー・ダニエルズ □脚本 ダニー・ストロング □キャスト フォレスト・ウィテカー、オプラ・ウィンフリー、ジョン・キューザック、       ジェーン・フォンダ、キューバ・グッディング・Jr、テレンス・ハ...... [続きを読む]

« 「土竜(モグラ)の唄 潜入捜査官 REIJI」 | トップページ | 「エージェント:ライアン」 »