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2014年2月17日 (月)

「光にふれる」

Hikari 目が見えないながらもプロのピアニストを目指す主人公が、プロのダンサーを夢見る少女と出会い心を通わせてお互い成長していく…。
 国際的に活躍する台湾の天才ピアニスト、ホアン・ユィシアンの半生を元ネタに、本人が本人役を演じている。
 ここ最近、日本ではゴーストライターに作曲おまかせ&耳が聞こえるのに聞こえないふりをしている音楽家が話題であるため、ハンディキャップがありながらも音楽をすることに対して疑いの目を向けてしまうのは大変悲しいことである。
 さすがに、この映画の主人公はそんなことはないとは思う。
 しかし、それを差し引いても、青春映画としてはかなり面白い。
 まあ確かにベタというか正統派な展開ではあるけれど、ひねりがない分直球勝負でOK。
 正直、前半の目の見えない苦労の描写がかなり重たく、こんな話を延々とやられたらいやだなと思っていたが、途中でダンサー志望の女子が出てきてから俄然面白くなってくる。
 そもそも自分は芸術関係にはとんと疎いというか、そっち方面で将来を目指したことがないので、こういう話は珍しく、一方では物にならなかったらどうするんだろう?という夢のない思想を持っている。
 一方では楽しそうにも思えることも確かで、まあせめて映画の中だけでもそういう世界を味わえればと思っている。
 その意味ではこの映画はありだ。
 実は大した情報を入れずに観にいったので、クレジットでウォン・カーウェイの名前が出たので、「しまった~もっと後ろの席にしておくべきだった」と後悔。
 手持ちカメラでふらふらして気持ち悪くなること必至!
 しかし、監督はチャン・ロンジーという新人だった。
 いや、それでも手持ちカメラの撮影でちょっと気持ち悪くなるんだけどね。

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