「アメリカン・ハッスル」
完全犯罪を続けてきた天才詐欺師アーヴィンと、その仕事仲間で愛人のシドニー。
そんな2人も遂に逮捕されてしまう。
しかし、FBI捜査官リッチーから身柄釈放と引き替えに、捜査協力を求められる。
最初は詐欺師4人を捕まえるだけだったが、いつの間にか話が大きくなり、架空のアラブ人富豪を使って、カジノ利権に群がる政治家やマフィアを一網打尽にすることになってしまった。
一歩間違えれば命の危機があるのに、アーヴィンとシドニーの仲に嫉妬するアーヴィンの妻が出てきて捜査の邪魔をする。
壮絶な騙し合い。
果たして最後に笑うのは誰だ?
今、アカデミー賞に最も近い映画と言われており、21世紀版「スティング」だと言われているが、いざ観てみると「スティング」のような痛快さはない。
実話を元にしているので、スカッとしたものはないのかもしれない。
カジノの利権に群がる連中も、全員が悪いというわけでななく、中には自分なりの正義があってこその人もいるわけで、そんな人間がハメられたら、そりゃあ観ていて気分はあまり良くない。
ぶっちゃけ期待した程面白くない。
それでも滲みでるような面白さはある。
冒頭のハゲネタは普通に笑えた。
劇中に出てくるシークが懐かしかった。
「エイリアン通り」とかプリンス・マルコ・シリーズ、「エロイカより愛をこめて」など1970年代後半はアラブネタが多かったことを思い出した。
出演はクリスチャン・ベイル、エイミー・アダムス、ジェニファー・ローレンス。
クリスチャン・ベイルは髪型が1:9分け、腹は超メタボ腹。
1:9分けなんて、竹村健一以外に見たことなかったよ(笑)
エイミー・アダムスは胸の谷間を見せて頑張っているが、年齢が年齢だけに垂れ乳になっているし、そもそもあんな格好で人前にいたら単に痛い奴だよ。
それに比べて、ジェニファー・ローレンスは若いだけあって胸に張りがある。
彼女はベイルの妻役なんだけど、年齢的にエイミーと逆じゃないの?
但し、ジェニファーの弾けた演技は素晴らしく、彼女が出てくると映画にメリハリができる。
監督は「世界にひとつのプレイブック」のデヴィッド・O・ラッセル。
果たしてアカデミーをいくつ穫れるかが楽しみ。
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