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2014年2月28日 (金)

「ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック」

Cx よゐこの有野晋哉が懐かしのレトロ・ゲームに挑戦し、ひたすらエンディング画面を目指す異色番組「ゲームセンターCX」。
 放送10周年を記念して製作された劇場版。
 2006年に大勢 のファンの前で、「マイティボンジャック」へのリベンジに挑む有野の姿と、1986年に「マイティボンジャック」をめぐる中学生とのエピソードが交錯し、それがやがて1本の物語となっていく構成。
 「ゲームセンターCX」がフジテレビのCSで放送していることは知っている。
 こんなもの映画化してどうするんだ?…と思ったが、映画のデジタル化はフットワークが軽くなった分、気楽に劇場版ができるようになってしまった。
 その意味では誰でも映画にチャレンジできることができる。
 反面、吟味せず適当に作った映画が出てくるのも確かだ。
 この映画はどういう経緯でできたかよくわからないが、少なくとも金払って劇場まで行って観るようなものでもない。
 1986年当時のファミコンを中心とした、あったあったネタは悪くないのだが、ノスタルジーを感じるようなものでもない。
 ましてや有野がゲームクリアするまでを追いかけるのはテレビではOKかもしれないが、あえて映画にするようなものでもない。
 おそらく、一番盛り上がるのは有野のゲームしているところを、ライブビューイングで見せるのことだろう。
 監督は「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」の蔵方政俊。
 まあ劇場を使ったフジテレビの大がかりな番宣だと思えば、ほんの少しは納得。

2014年2月27日 (木)

「神奈川芸術大学映像学科研究室」

Kanagawa 映画好きが高じてくると、将来映画関係の仕事につきたいと思うようになる。
 そんな映画好きをこじらせると、目指すは映画監督だ。
 自分も一瞬考えたし、自分の周りにもそっち方面に進学したいと考えている人もいた。
 そうなると、大学の映像学科とか、専門学校に行くことになるのだが、ふと思ったのは果たしてそんな勉強をしたところで、映画監督、いや監督にならなくてもそういう関係の仕事につける確率はどれくらいなのか?
 ましてや、そういう仕事についても、皆がスピルバーグのようになれるわけでもなく、どんな仕事でも末端があって、そんな仕事で果たして生活をしていけるのか?
 映像関係の仕事をしている方に対して大変失礼極まりないのだが、自分には全く想像がつかなかった。
 実はアニメ専門学校にも同じような考えをしている。
 一応、親に軽く相談したら「受験の時は煮詰まってそういうことを言い出す」と軽くスルーされてしまった。
 結局、映画は観るだけにして今に至る。
 一方では、映像専門の学校に今でも興味はあって、どんなことをしているのか?も気になるし、何か楽しそうな雰囲気もする。
 実際にはどうか知らないが、少なくとも外部の人間からはそんなイメージだ。
 この映画は東京藝術大学大学院の修了作品ながら、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭で審査員特別賞を受賞したらしい。
 神奈川芸術大学で生徒による機材盗難事件発生。
 事態を隠蔽しようとする教授陣は、現場にいた映像学科の助手・奥田に嘘の報告書を書くように命じる。
 事なかれ主義の教授陣と、問題ばかり起こす学生達。
 彼らに振り回される奥田の取った行動とは?
 正直、出演者に有名人はいない。
 しかし、話は大変面白い。
 大した事件は起こらない。
 悪気があるわけではなく、厄介ごとを穏便に済ませたい。
 どこの職場でも大なり小なりあることだ。
 だからこそ、リアルで笑えるし共感できるところがある。
 ある意味、告発物とも言えるかもしれない。
 淡々と進んでいくのに妙にテンポがよく、それでいて先が読めない緊張感と緊迫感。
 予想外の傑作!
 監督は坂下雄一郎。
 これがデビュー作だそうで、次回作を期待したい。
 そして、実際はどうかわからないけど、映像関係の学校の楽しそうな雰囲気を味わえたのも良しとする。

2014年2月26日 (水)

「ある精肉店のはなし」

Seiniku 前にも言ったかもしれないが、映画館で金を払ってドキュメンタリー映画を観るということは、テレビでは放送しないような題材にしているからで、やっぱりビッグダディ程度では金は払えないでしょ。
 何かやばそうなテレビではタブーなネタが好ましい。
 それが神軍平等兵だったり、イルカをフルボッコにしたり、そんな感じのネタが望ましい。
 不謹慎といわれようが、劇場で金を払う=見せ物的なものがあって当然だろう。
 この映画は、大阪府貝塚市で7代にわたって家族で精肉店を営む一家のドキュメンタリーだ。
 家族が協力し、牛の飼育から屠殺・解体・精肉・販売までを一貫して手がけ、すべてを手作業で行う。
 そして、被差別部落出身者と して長年理不尽な差別とも向き合ってきた家族の歴史も追っていく。
 ここまで聞けば、牛の塗擦、差別問題というテレビが敬遠するネタであり、映画でこそである。
 牛を殺してバラしていくのは人によっては抵抗があるかもしれない。
 同じようなネタで「いのちの食べ方」というのがあったが、あれは機械を使って大量に処理していくので、生命という感じが見ているうちに希薄になってくる。
 しかし、この映画の場合は、牛の頭にハンマーみたいなもので叩いて殺すところからスタート。
 やり方を間違えれば牛に暴れられてえらいことになりそう。
 しかし、だからこそ命をいただくことを実感する。
 ちなみに、普通に民家のある道を牛を連れて歩く姿は滅茶苦茶シュールだ。
 差別問題はやっぱり出てくるだろうなと思っていたが、押しつけがましくないのが好感が持てる。
 そして、あくまでも家族の話に徹底しているのが良い。
 監督は纈あや。
 しかし、肉屋の家族って、高級肉を普通に家庭で食べているのがちょっとうらやましい。

2014年2月25日 (火)

「地球防衛未亡人」

Miboujin 1980年代。
 大学のサークルなどで自主映画は8ミリフィルムで作られていた。
 ビデオカメラはまだ使い物にならないし、16ミリフィルムは経費がバカ高い。
 選択肢はなかったのだ。
 中には、商業映画と同じようなクオリティを目標に、商業映画ではできないような内容の作品を作る人がいた。
 それは結局、グロいホラー映画や無駄に凝ったSF映画であり、それでいて商業映画ではやらないようなネタ、例えば誰もがわかっているけどやらないネタや、あぶないタブーネタなどを盛り込んだりする。
 いわゆる自主映画中二病ってやつだ。

 「地球防衛未亡人」

 タイトルだけで出オチ感満載だ。
 この手のタイトルだけでウケを狙うのもありがちだ。
 元芸者で未亡人でもある地球防衛軍のエースパイロットが、夫の命を奪った宇宙怪獣に挑む。
 懐かしの70年代テイストあふれる特撮に、領土問題や原発ネタなどを盛り込んでいる。
 そして素人のフィルム編集でありがちな、会話が終わると出てくる妙な間など。 
 あ~懐かしい。
 こういうイキリ立った自主映画が昔はあったんだよ。
 ヒロインを演じているのが壇蜜(B85-W60-H89)で、役名がダン隊員。
 「ウルトラセブン」のモロボシダン隊員役だった森次晃嗣に「ダン隊員」と言わせる。
 こりゃあ面白い…って思っちゃうんだよなあ。
 自分も学生時代なら面白がったけど、さすがにもうええ年なんで失笑ですよ。
 この映画、低予算とか何でもありが売りみたいだけど、一番の売りは21世紀で、昔のイキがってる自主映画青年の復活だと思う。
 河崎実監督、ありがとう。
 でも毎回こんなのばっかはいやだな。

2014年2月24日 (月)

「劇場版 仮面ティーチャー」

Kamenteacher 昔、「特命係長 只野仁 最後の劇場版」を観にいった時に感じたのだけど、テレビで見ている分には面白くても、映画化すると面白くないものがある。
 金払って観るような密度でないものは辛い。
 この映画もその一つだ。
 藤沢とおるの漫画をKis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔主演でドラマ化。
 その劇場版だ。

 体罰が一切禁止となった近未来、無力と化した教育現場で力により生徒を制圧することを政府から特別に許可された特別教師・仮面ティーチャーの活躍を描くもので、分類的には特撮なのか?
 自分はドラマ版を見ていない。
 本編の中に回想シーンが多いのはドラマを見ていることが前提であり、その意味ではファンのための映画であることは間違いない。
 ファンでもないのに観に行っていることがそもそも間違いなのかもしれない。
 一応、設定は冒頭で説明をしているし、そんな難しい話ではない。
 いや、むしろ体罰やら本当の教育やら、今更なネタなのである。
 正直、あまり面白くない。
 おそらくテレビで見ている分にはそれなりに面白いのだと思う。
 しかし、あえて劇場で金払って観るようなものかと言われれば微妙。
 出演者が好きで、劇場の大きなスクリーンで観たいというのならありだろう。
 だから自分は完全に場違いなのである。
 出演者のファンの人には申し訳ない。
 一応、アクションが迫力あれば良かったのだけど、それ程でもなかったのも残念。
 仮面ライダーのパロディ的な要素はあるのだけど、昨今の仮面ライダー映画はアクションに気合が入りすぎているので侮れない。
 そして、仮面ライダー映画でお馴染み原幹恵(B94-W61-H88)が出演していたのが、自分にとっての救いだ。
 自分にとって彼女はお色気要員というよりアクション要員なんだよね。

 
  

2014年2月23日 (日)

「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」

Kickass2 「キック・アス」の続編。
 前作がヒットしたので今回は拡大公開。
 地方のシネコンでも上映してくれるのは嬉しい限り。
 1作目から3年。
 キック・アスをやめていたデイヴだったが、再び正義の心に目覚めて復帰!
 元マフィアのヒーローであるスターズ・アンド・ストライプス大佐と共にヒーロー軍団ジャスティス・フォーエバーを結成。
 前回の戦いで父を亡くしたヒットガールことミンディは、父の親友マーカスに引き取られ、彼からヒット・ガールを封印し、普通の高校生として生きるよう約束させられる。
 一方、キック・アスに父を殺され復讐に燃えるレッド・ミストは、マザー・ファッカーと名を改め、世界中から一流の暗殺者を集めて悪党軍団を組織し、至る所で悪行三昧。
 やがて彼らの戦いが街を巻き込んだものになっていく。
 1作目を観た人々が期待するのはヒットガールの活躍であることは言うまでもない。
 子供なのに無敵のキラーマシーン。
 相手を倒すのに全くの迷いなし。
 このギャップが面白いのである。
 ところが、続編はあまり戦わない。
 等身大高校生として悩んでいる時間は長いのだけど、そんなのは誰も期待していない。
 っつうか、自分探しをしていたら他のアメコミのヒーローと何ら変わらない。
 一応、バトルシーンはあるのだけど、全くキレがない。
 やっぱりヒットガールの無双の戦いぶりを期待していたのに残念。
 全体的に暴力とユーモアのバランスが悪く、痛快さが欠けている。
 ただでさえ、マザーファッカーのやっていることや目的が頭悪いのに、さらにジャスティス・フォーエバーというヒーロー軍団も自意識過剰な正義中毒集団。
 まあ確かに正統派アメコミヒーローのアンチテーゼと言われればそれまでだけど、見せ方がうまくない。
 続編に面白いものなしとは言われるけど、ここまで落ち込むとは。
 やっぱり監督が変わったのが原因か?
 3作目あるなら今回の監督のジェフ・ワドロウは続投させずに、マシュー・ヴォーン復帰を願う。
 ヒットガールのクロエ・グレース・モレッツはすっかり子供じゃなくなっているのは仕方ないとはいえ、とりあえずかわいいからOK。
 一方、スターズ・アンド・ストライプス大佐を演じるジム・キャリーは全くの無駄使い。
 こうやって考えると1作目は奇跡の1本であり、2作目は鬼籍の1本なんだな。

2014年2月22日 (土)

「エヴァの告白」

Evano_2 1921年、ニューヨークのエリス島。戦火のポーランドから叔母を頼って妹と共にアメリカへとやって来たエヴァ。
 ところが、妹は入国審査で結核と診断されて隔離され、エヴァ自身も難癖を付けられ入国を認められず、強制送還されるはめに。
 しかし、ブルー ノという紳士がエヴァの美しさに心奪われ、彼女の入国を手引きをしてしまう。
 一見、紳士のように見えるブルーノの仕事は、移民の女性たちを劇場で踊らせ、売春を斡旋することだった。
 敬虔なカトリック教徒のエヴァにとって、そんな仕事はできるわけもないのだが、大切な妹を取り戻すため選択の余地はない。
 さらに彼女に想いを寄せるマジシャンのオーランドも出てきて複雑な状況に…。

 昼の連ドラか!…という展開。
 全編くすんだ感じの色合い。
 チャップリンが活躍している時代なので、警察の手入れがあって逃げ惑うのが、ダークなキーストンコップぽい。
 ちなみに劇場でのレビューを脅かす存在が映画であることを話す場面が時代を感じさせる。
 昼の連ドラっぽいけど違うところは、ヒロインがカトリック教徒であることの葛藤なのだが、これは日本人にはわかり辛い。
 さらにヒロインは恋愛に揺れるよりも、「機動戦士ガンダムZZ」のジュドーくらい妹を助けることが最優先。
 あっちこっちに妹がやばそうなフラグが立っているので、その緊張感の方が強い。
 だけど、ぶっちゃけ何って話でもないんだけどね。
 監督は「アンダーカヴァー」のジェームズ・グレイ。
 主演はマリオン・コティヤール。
 う~ん、やっぱり額のホクロが気になる。
 タイトルに「エヴァ」と入るだけで、アニメファンはとりあえず目を留めるはず。
 絶対に観にいかないだろうけど。

2014年2月21日 (金)

.「エレニの帰郷」

Ereni_3 もう随分昔。
 家庭用ビデオデッキが普及し始めた頃。
 15万円以上するビデオデッキは2種類あり、VHSかβのどちらかを選ばなくてはならなかった。
 最終的にVHSを選ぶのが正解だとわかるのは随分後のことであり、消費者も迷うが企業も必死だ。
 それぞれ、メリットを前面に押し出すセールスを展開している。
 その中でも松下(現パナソニック)がβよりも長時間録画ができることを売りとし、深夜にむやみやたらと長い番組を放送していた。
 そして、その中の一つが「シテール島への船出」の放送だった。
 確かに上映時間が長いので録画をするには長時間録画が便利だ。
 しかし、そんな松下の思惑はどうでもいいわけで、とりあえずゴールデンタイムどころか、NHK教育(当時まだBSはなかった)でも放送しないような映画を放送したら、そりゃあ録画するしかないわけで、これはこれで貴重だといえる。
 そんな「シテール島への船出」の監督であるテオ・アンゲロプロス監督が……ってどうでもいい前振り長すぎ!
 そんな彼の「エレニの旅」に始まる3部作の2作目が「エレニの帰郷」だ。
 昨今、三部作というとファンタジーやアメコミばかりだが、それ以外にもあるってことやね。
 ご存知の通り、アンゲロプロス監督は第3部を撮影中に交通事故で死亡しており、遺作になってしまった。
 スターリンの死やベトナム戦争といった出来事を背景に、時代に翻弄されるヒロインと、彼女が愛をささげる恋人、ヒロインを愛するイ スラエル難民の関係を、映画監督であるヒロインの息子の視点でつづる…という話で、実は観にいったけど、実は自分は前作を観ていない。
 ろくでもないシリーズは観にいっているのに、肝心なものは観ていないのよ。
 アンゲロプス追悼という意味で、映画ファンとして観にいっておくのがいいかなあみたいな感じだった、すいません。
 そもそもギリシア映画って、「007/ユア・アイズ・オンリー」しか観たことないし…ってあれは舞台になっているだけか。
 ところが映画ファンのたしなみとして観にいっただけなのに、意外に面白く、しまった~「エレニの旅」を観ておけば良かった~と後悔することしきり。

 

2014年2月20日 (木)

「エージェント:ライアン」

Jack_ryanshadow_recruit トム・クランシーの小説でお馴染みのキャラであるジャック・ライアンが主人公のスパイ・アクション。
 ジャック・ライアンが主人公の映画というと、 「レッド・オクトーバーを追え!」「パトリオット・ゲーム」「今そこにある危機」「トータル・フィアーズ」と作られており、アレック・ボールドウィン、ハリソン・フォード、ベン・アフレックがライアンを演じている。
 それ以前にライアンは分析官であり、確かに現場工作もするとはいえ、スパイとはちょっと違うのではないか?
 そんな疑問を抱く人も多いと思うが、これはトム・クランシーの原案キャラを使ってリブートしているのだ。
 だから、分析だけでなくエージェントとして活躍もする。
 ほら、その方が映画として盛り上がるでしょ。
 現場経験ゼロのアナリストからエージェントに抜擢されたライアンが世界を恐怖に陥れるテロに立ち向かう…という話で、いわゆるジャック・ライアン・ビギンズ的な展開。
 スパイ・アクションなので007みたいな派手な展開を期待すると肩透かし。
 アクションもあるとはいえ極めて地味だ。
 どちらかというと、ジャック・ライアンのTVシリーズが始まりましたというような感じ。
 つまらなくはないけど、それなりに面白い。
 CIAのエージェントであることを誰にも言ってはいけないのに、恋人に平気で話をするし、その恋人も浮気ではなくCIAの工作と聞いて安心…ってちょっと違うだろ!
 またそれを上官が見ていて、彼女にも協力を求めるとか、どんだけいきあたりばったりなんだよ…とツッコミ所は満載だけど、まあそこは軽く流した方がいい…のか?
 主演のクリス・パインは「スタートレック」ではエンタープライズ号の艦長だったりしたが、今度はアメリカ大統領か?(←ネタバレ?)
 共演はケヴィン・コスナー、キーラ・ナイトレイ。
 コスナーは一時期はもうダメかと思ったが、「マン・オブ・スティール」あたりから見事復活!
 あ、でもライアンの上司役はハリソン・フォードの方が良かったかなあ。
 監督は「マイティ・ソー」のケネス・ブラナー。
 続編も当然えりそうだけど、007みたいに原作の要素をうまく散りばめてほしいな。

 

2014年2月19日 (水)

「大統領の執事の涙」

Lee_daniels_the_butler ホワイトハウスで歴代大統領7人に仕えた黒人執事の物語。
 公民権運動やベトナム戦争、果てはオバマ大統領まで、彼の生き様=アメリカの歴史だったりする。
 人種差別はリンカーンの奴隷解放で全て終わったと思われがちだが、実はほんの30年前くらいまでは続いていたっぽい。
 主人公は、白人に父親を殺され、ハウス・ニガー(家働きの下男)として登用され、白人に仕える作法を叩き込まれる。
 その後、色々あって高級ホテルのボーイとなり、仕事ぶりが認められ、ホワイトハウスの執事に大抜擢される。
 執事はその仕事柄色々な情報を知ることができるが、常に空気のように存在を消し、見ざる聞かざる言わざるを徹底しなくてはならない。
 彼もそれを徹底し、歴代大統領たちの信頼を獲得していく。
 一方、家庭では白人に従順に仕える彼に反発するように、長男が公民権を求めて過激な反政府運動に身を投じていく。
 この親子の対比が興味深い。
 当然、父親はお祖父さんの仕事=奴隷だったので当然、辛い時代のピーク。
 一方、息子はそんな時代が終わった後なので知ったこっちゃない。
 何しろ大学まで進学してるのだから。
 この2人の考え方が違うのは当然かもしれない。
 この2人が果たしてお互いの理解ができるのか?
 これは最後、泣かせる展開なので必見!
 そして、アメリカ近代史の流れ。
 歴代大統領の政策が人々の生活に大きく反映していく。
 カーター時代あたりからだと何となく覚えているので、ああ、そういえばこんな時代だったなあと振り返ることができる。
 ちなみに、この映画では駐日米国大使のキャロライン・ケネディはまだ子供だ。
 この映画でもネタになっていたけど、昔は黒人の大統領が出てくるとは夢にも思わなかった。
 かつて「ルーツ」というドラマがあったけど、この映画は違う形で近いと思う。
 主演は「ラストキング・オブ・スコットランド」ではアミン大統領を演じていたフォレスト・ウィテカー。
 監督は「プレシャス」のリー・ダニエルズ。
 黒人が主役だからと言って「黒執事」と略すと、チケット売り場も混乱するので注意。

 

2014年2月18日 (火)

「土竜(モグラ)の唄 潜入捜査官 REIJI」

Mogura 正義感だけは人一倍強いが始末書の数も人一倍の巡査が潜入捜査官として、日本一協約な犯罪組織に潜り込む。
 高橋のぼるの漫画を映画化。
 監督が三池崇史で、脚本が宮藤官九郎。
 主演は生田斗真で、共演が仲里依紗(B87-W58-H88)、山田孝之、上地雄輔、岡村隆史、堤真一。
 こんな豪華なスタッフ&出演者で映画がつまらないわけがなかろうか?
 ところが、つまらないんだ、これが。
 何か物凄くハチャメチャで面白い雰囲気で、撮影現場は楽しそうな感じがする。
 しかし、あくまで雰囲気と感じであって、実際の本編は騒がしいだけでテンポも悪く面白くない。
 ギャグとシリアスのバランスがとてつもなく悪い。
 「あまちゃん」で一般人にも名前が有名になったクドカンだけど、ここ最近は絶不調。
 ひょっとして「あまちゃん」で力つきたか、「あまちゃん」の片手間なのかはよくわからないが、いずれにしろもうちょっと何とかならなかったのか?
 生田君は裸で大活躍だし、仲里依紗も子供を出産したとは思えないお色気っぷりだ。
 山田君は、いつも通り胡散臭いが、それがまたいい。
 堤真一は「地獄でなぜ悪い」と役がかぶりまくり。
 しかし、役者がそれだけ頑張ってもイマイチ感は否めない。
 とりあえず、頑張れば続編も作れそうなので次回に期待。

2014年2月17日 (月)

「光にふれる」

Hikari 目が見えないながらもプロのピアニストを目指す主人公が、プロのダンサーを夢見る少女と出会い心を通わせてお互い成長していく…。
 国際的に活躍する台湾の天才ピアニスト、ホアン・ユィシアンの半生を元ネタに、本人が本人役を演じている。
 ここ最近、日本ではゴーストライターに作曲おまかせ&耳が聞こえるのに聞こえないふりをしている音楽家が話題であるため、ハンディキャップがありながらも音楽をすることに対して疑いの目を向けてしまうのは大変悲しいことである。
 さすがに、この映画の主人公はそんなことはないとは思う。
 しかし、それを差し引いても、青春映画としてはかなり面白い。
 まあ確かにベタというか正統派な展開ではあるけれど、ひねりがない分直球勝負でOK。
 正直、前半の目の見えない苦労の描写がかなり重たく、こんな話を延々とやられたらいやだなと思っていたが、途中でダンサー志望の女子が出てきてから俄然面白くなってくる。
 そもそも自分は芸術関係にはとんと疎いというか、そっち方面で将来を目指したことがないので、こういう話は珍しく、一方では物にならなかったらどうするんだろう?という夢のない思想を持っている。
 一方では楽しそうにも思えることも確かで、まあせめて映画の中だけでもそういう世界を味わえればと思っている。
 その意味ではこの映画はありだ。
 実は大した情報を入れずに観にいったので、クレジットでウォン・カーウェイの名前が出たので、「しまった~もっと後ろの席にしておくべきだった」と後悔。
 手持ちカメラでふらふらして気持ち悪くなること必至!
 しかし、監督はチャン・ロンジーという新人だった。
 いや、それでも手持ちカメラの撮影でちょっと気持ち悪くなるんだけどね。

2014年2月16日 (日)

「メイジーの瞳」

What_maisie_knew 離婚した両親の家を10日ごとに行き来することになった6歳のメイジー。
 ベビーシッターだったマーゴが、父と再婚。
 母はバーテンダーのリンカーンと再婚。
 共同親権を持つ両親だが、それぞれの仕事が忙しく、彼らはそれぞれの再婚相手にメイジーを押し付ける。

 好きで結婚しても別れる夫婦は数多いが、間違いなく困るのは子供だ。
 特に親権をめぐる争いは惨い。
 一番困るのは親権は欲しいが子供の面倒はみたくない。
 これじゃあペットを飼うのと変わらない。
 全編、子供目線なので、離婚を考えているご両親は観て参考にするのもいいかも。
 メイジー役のオナタ・アプリールがかわいい。
 この手の子役はかわいければかわいいほど、子供の目線に感情移入できるというもの。
 両親役にスティーヴ・ クーガンとジュリアン・ムーア。
 う~ん、やっぱりジュリアン・ムーアはちょっと怖いよ。
 こんなお母さんだったら子供もびびるよ。
 監督はスコット・マクギー&デヴィッド・シーゲルなんだけど、とりあえず「キッズ・オールライト」の製作スタッフが参加していることが売りだ。
 最後のオチはファンタジーなんだけど、子供にとっては理想なんだろうなあ。

2014年2月15日 (土)

「劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-」

Tb_r 劇場版の第2弾。
 実は1作目がTVシリーズとは別の再構築をしてしまったので、ちょっと違和感があった。
 1作目が公開している時に思ったのは、続編っているのか?…と言うことだった。
 というより、新しいエピソードから進めてもええのではないか?
 まあそんなことを考えたところで意味がないんだけどね。
 劇場版2作目は、TVシリーズの正統な続編といった感じで、2部リーグに落ちた2人のその後を描いている。

 2部リーグで活躍している虎徹とバーナビー。
 2人の所属するアポロンメディアに新オーナーが就任。
 低迷するヒーロー事業部のテコ入れ策としてバーナビーの1部復帰を決め、その相棒にワ イルドタイガーではなく新ヒーローのゴールデンライアンを起用する。
 一方、世間ではシュテルンビルトに伝わる女神伝説になぞらえた奇妙な事件が続発していた…。

 大変面白い。
 日本でアメコミヒーローみたいな成功作はタイバニしかないことを改めて実感させれれた。
 これでもかというくらいのてんこ盛りアクションは、スーパーマンやスパイダーマンの動きを彷彿させるところもある。
 個人的に好きなのはブルーローズとファイヤーエンブレムなのだが、残念なことにブルーローズはあまり活躍しない。
 それよりもファイヤーエンブレムがオカマになるまでの葛藤に多くの時間を割くとは思わなかった。
 確かにヒーローになるよりも、オカマになる方が遙かに難しく勇気がいるわなあ。
 新ヒーロー・ゴールデンライアンは、ひょっとして事件の黒幕か?と思ってしまうが、そこは映画で確認していただくっつうことで。
 当然の如く、オチはもちろん、続編ができるような終わり方はお約束だ。

2014年2月14日 (金)

「小さいおうち」

Chiisai 昭和初期の東京。
 赤い三角屋根のモダンで小さな家で見たのは美しい女主人の秘めたる禁断の恋だった。
 中島京子の第143回直木賞受賞作を山田洋次映画化。
 …といいながらも自分は未読。
 毎回言っているけど、自分はここ最近漫画以外の本は読んでいない。
 だから原作と比べたりすることはできない。
 ただ間違いな言えることは、これは山田洋次版家政婦は見ただ。
 ちなみに、この映画に出てくる家政婦は萌え系の作品に出てくるメイドとは全く違うので念のため。
 ドロドロした男女の関係を描くかと思いきや、そこは山田洋次なのでそんなことはなく、むしろそこは意外に淡泊。
 それよりも昭和初期から戦争に突入するまでの人々の様子をリアルに描いている。
 「永遠の0」が自分の祖父の真実を調べていくのと同じように、この映画も若者が自分の大叔母の過去を調べていく。
 この2作品を観れば昭和史完成といった感じか。
 特筆すべきなのは、今の通説となっているような歴史と、リアルに生きていた人の感じた歴史がまるで違うところで、確かに戦前・戦時中は情報が制御されているので、必ずしも後でわかる事実が、当時に生きる人間が知るわけがない。
 例えば今では戦争はいけないことであると思っていても、当時はそんなことを考えている人はほとんどいない。
 そして、この映画ではそこをやんわり指摘しているのが極めて異例で興味深い。
 出演は女主人役に松たか子(B85-W59-H85)、女中役に黒木華。
 最近の松たか子は弾けた役が多くて演技が鬼気迫っていて良い。
 黒木華の役は昔だったら蒼井優が起用されてただろうなあ。
 その他、倍賞千恵子、吉岡秀隆、妻夫木聡…など山田映画御用達の役者が多数。
 時々、外の風景の時は昔懐かしいカラーの色調になっているような気がするのだけど、それは深読みしすぎで考えすぎか?

2014年2月13日 (木)

「KILLERS/キラーズ」

Killers キラーズといえば、ピンキーとキラーズを何の躊躇もなく思い出すが、さすがに21世紀で彼らの映画ができる確率は極めて低い。
 いや、そもそも自分らのグループ名にキラーズとかつけているセンスってどうよ?

 自宅の部屋に女を連れ込んでは殺害し、その様子を余すところなく撮影してネットで配信する日本人・野村と、ジャカルタで政治の腐敗や不正を人々に知らしめようとするフリージャーリストのバユ。
 パユは、動画サイトにアップされていた殺人映像にいけないと思いつつも魅了されていく。
 やがて、彼は正義がいきすぎて殺人をするに至ってしまう。
 東京とジャカルタ、遠く離れた場所に暮らす彼らは次第にその距離を 近づけていく…。

 また猟期殺人ものか…と食傷気味だったが、これが意外に面白い。
 そもそも日本とジャカルタってどうリンクするのか?
 ひょっとして「ゲノムハザード」みたいに無理無理か?
 確かに「ザ・レイド」のスタッフとの共同製作なので、無理なコラボなのか?と思いきや、そんなお題目を集めて適当に話を作りました~というようなものではなかった。
 インターネットを通して世界は繋がっている。
 彼らはそれぞれの国で色々なことをやらかしているのだが、最後はお互いがリアルに接触するまで集約していく。
 そう、これは殺人鬼版「(ハル)」なのだ。
 主演は北村一輝。
 ドラマでは猫も殺せないのに、この映画は何の迷いもなく人を殺している。
 レクター博士と同じで悪いことをしている自覚が全くないのだ。
 まあ、この純粋さが逆に怖いわけなんだけどね。
 そして、ネットを通じて彼と知り合うインドネシア人ジャーナリスト役にオカ・アンタラ。
 当然、そんな国の俳優なんか知る由もなく、「あんたら誰?」状態。
 彼はジャーナリストであり良識があるはずなのだけど、心の奥底は関係ないわけで、思っていることを実行したり、言わなければ自由であり、多くの人は彼に感情移入してしまうんじゃないかな。
 監督はモー・ブラザーズで、「ABC・オブ・デス」にも参加したらしい。
 本当は観ていて気持ちよい映画でもないのだけど、つきぬけると妙に清々しくなってしまうのだ。

2014年2月12日 (水)

「スノーピアサー」

Snowpiercer 2014年、人類は急速に進行する地球温暖化を食い止めるため、人工冷却物質を散布するが、それが裏目に出て氷河期に突入!
 生き物はほとんど死んでしまい、残されたわずかな人類は、永久機関で止まることなく、ノンストップで1年かけて地球を一周するスノーピアサーと呼ばれる列車の中で生活するしかなかった。
 まさに列車版箱舟だが、その前方車両では 富裕層が優雅に暮らし、後方車両は貧困層が虐げられていた。
 やがて、後方車両の貧困層が反乱軍を組織し、前方車両へと侵攻していく…。

 フランスの漫画の映画化というより、「銀河鉄道999」の世界の延長上にあるような感じ。
 もしくは「マリンエクスプレス」か。
 いや、ある部分なんか、まんま999の頭脳部みたいっつうか、絶対にパクり、いや参考にしていると思うな。
 よくよく考えてみたらツッコミ所は満載なのだが、そこはファンタジーっつうことで。
 自分はこの世界観は好きだ。
 出演はクリス・エヴァンス、ソン・ガンホ、ティルダ・スウィントン、ジェイミー・ベ ル、オクタヴィア・スペンサー、ジョン・ハート、エド・ハリス…とまさに「オリエント急行殺人事件」くらい豪華キャスト。
 監督は「殺人の追憶」「グエムル -漢江の怪物-」のポン・ジュノなので、もっと韓国的暴力シーンが出てくると思いきや、意外に控えめだった。
 やはり、海外ではいつもの調子ではやれないのか?
 公開初日は関東地方は大雪で、正にリアル・スノーピアサー状態だが、残念ながら現実は雪が降ったらまともに運行ができないのだ(泣)

2014年2月11日 (火)

「BUDDHA2 手塚治虫のブッダ―終わりなき旅―」

Buddha2 アニメファンはガン無視。
 手塚治虫の「ブッダ」をアニメ化。
 「手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく」の続編。
 そもそも手塚治虫は漫画家としては絶対的に凄いのだけど、だからといって彼の作品をアニメ化したところで、今のアニメファンをがっちり掴むかどうかは極めて微妙。
 石ノ森章太郎の漫画でもそうだけど、彼らが亡くなって20年以上。
 今の若い世代にとっては名前は聞いているし、漫画やアニメの歴史上重要な人物だとはわかっているものの、彼らには全く思い入れがない。
 逆にその世代をターゲットにしたところで、彼らはアニメを真剣に観る世代ではないし、第一次アニメブームの時に、彼らは手塚アニメを見限った時期でもあるのだ。
 結論から言えば、手塚治虫の名前はあまり効果を発揮しない。
 そんな誰得の第2弾は、シッダールタが、自ら自分の目を焼いたデーパ、未来を予言できるアッサジと苦行林へ行く。
 そこで自分を苦しめることにより、色々なことを悟っていく。
 前回が微妙だったせいか、全く期待していなかったせいか、意外にも面白かった。
 おそらく全作は設定を説明するのでテンポが悪かったのだが、今回は一応は状況説明を終わっているので、話展開が早くてテンポが良い。
 それに上映時間が85分というコンパクトさもあって、ダレるようなことはなかった。
 何を好んで苦行林に行くのかが全くわからないのだが、真性Mでもかなりきついと思うぞ。
 声の出演は吉岡秀隆、吉永小百合、松山ケンイチ、真木よう子(B83-W59-H83)…など。
 監督は「プリキュア」の小村敏明。
 きれいな終わり方だったので、続編はなくてもいいのだが、一応、3部昨とぶち上げた手前、やめるにやめれない。
 しかし、興行的には正に苦行だよ。

2014年2月10日 (月)

「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」

Thor_the_dark_world 「アベンジャーズ」で終りかと思ったら、まだまだ続くらしい。
 少年ジャンプみたいに、人気があれば延々と続くのか?
 そんなわけで、「マイティ・ソー」の続編で、「アベンジャーズ」の後日談。

 ロンドンで発生した重力の異常。
 調査を行っていた天文物理学者ジェーンは地球の存亡を左右するダークエルフのパワーを宿してしまう。
 愛する彼女を救うため、ソーは彼女を神々の世界アスガルドへ連れてくるが、それが彼の家族や故郷にも危機をもたらしてしまう。
 全てを解決するため、ソーは不本意ながら弟ロキに助けを求めるのだった…。

 
 実はアメコミはバットマンやアイアンマンみたいにガジェットに凝っているのが好きなんだけど、マイティ・ソーは神様みたいなもんだから、ちょっと面白みに欠ける。
 だけど、今回は前作より面白い。
 前作で設定説明が終わっているせいか、こなれた感じがするし、展開が早い。
 適度なユーモアのバランスも良い。
 それにやっぱロキが一番キャラが立っていて面白い。
 何だかんだ言っても彼が出てくると、話のメリハリが出てくるのだ。
 出演は前作に引き続き、クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、トム・ヒドルストン。
 監督はアラン・テイラー。
 この映画だと冥王星は惑星扱いっぽいね。
 エンドロールの後にはもちろんオマケ映像つきだ。

 
 

2014年2月 9日 (日)

「ウルフ・オブ・ウォールストリート」

The_wolf_of_wall_street 上映時間約3時間。
 さすがに娯楽だ!暇潰しだとか言われている映画も、3時間ともなるとほとんど仕事だ。
 ハズしたら目も当てられない。
 そのため、上映時間が長ければ長いほど体調を整え、気合を入れなくてはならない。
 「タイタニック」や「ロード・オブ・リング」とかのヒットで3時間物も珍しくなくなってきたのが現状だ。
 そんなわけで、体力つけて観てきたよ。
 大した学歴もないし、コネがあるわけでもない。
 そんな男が口先と度胸だけで成り上がって、年収49億円。
 正にウォール街版どてらい男状態!
 80年代から90年代にウォール街でブイブイ言わせた実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの回顧録を映画化。
 これが大変面白い!
 3時間があっという間だ。
 何故なら、物語の半分以上を占めるドラッグ・セックス・パーティーが、見ているうちに自分もそれに参加しているようなふわ~っとした感じになっていくのだ。
 さらに主人公の社員へのスピーチが、自己啓発セミナーみたいで、この人なら一緒に働いていいかなあと思ってしまう。
 もう完全に術中にハマってしまった。
 株の話も難しいかなと思いきや、主人公がナレーションで説明してくれるのでわかりやすい。
 そしてこのナレーションがあるので、観やすくなっているのだ。
 とにかくハイテンションで最後まで進んでいく。
 いや結果的に最後はわかっているのだけど、だからこそハイテンションな主人公が最後どうなるかというスリルもある。
 主人公のレオナルド・ディカプリオがハマリ役。
 前から思っていたけど、「タイタニック」の時よりも、今の小汚いチョイ悪系の役の方が面白い。
 山田孝之と同じ感じの役者だと思う。
 監督はマーティン・スコセッシ。
 紅花とロッキー青木の話が懐かしかった。
 デヴォン青木が彼の娘なわけやね。
 
 

2014年2月 8日 (土)

「抱きしめたい ―真実の物語―」

Dakisimetai そもそも映画に限らず物語で一番話が盛り上がるのは生死がかかっていることで、死なないために頑張り、死ぬことが最大の悲しみになる。
 そのためアクション映画は生きるために知恵と勇気、体力を使い、病人は死ぬまでの短い時間を大切にするのだ。
 手っ取り早く盛り上がって泣けるのは死に至る難病物だ。
 ガンだろうが、恋をすると死ぬ病気だろうがなんでもいい。
 病死は多くの人が多かれ少なかれ体験することであり、その相乗効果で大した話でなくても泣けてしまうのだ。
 しかし、一方では映画やドラマに出てくる難病物は実に表現がユルく、実際に経験してみると、物語に出てくる病気は表面的なものでしかない場合が多い。
 余命あとわすかなのに、健康な人以上に体力があったりするのだ。
 そしてそれ以上に病人の周りの辛さが実はあまり描けていない。
 自分は家族に要介護者がいて、記憶障害で昔のことは覚えていても新しいことは覚えられない。
 歩くのは大きく足を開くことができないので、いつもよちよち歩きだ。
 得することといえば、車ででかけると障害者スペースに駐車できることくらいだ。
 そして、何が辛いって、この生活が本人が生きている限りず~っと続いていくのだ。
 本人は自覚があるのかどうか知らないが、少なくとも家族のストレスはハンパないものがある。
 そんな人間がこの映画を観たらどうなるのか?
 交通事故で左半身と記憶に障害を負ってしまった女性と、彼女と恋に落ちた タクシー運転手の恋愛。
 元ネタはテレビですっかり放送されている。
 「余命1ヶ月の花嫁」路線の映画だ。
 そもそも失礼を承知で言わせてもらうと、何故、最初からハンディキャップのあるとわかっている人と結婚しようと思ったのか?
 実はこの映画の肝はそこにあるはずなのだが、そこはあまり触れず軽く流されてしまう。
 実は障害がある人と暮らすのは予想以上に大変だ。
 特にこの男女は今は男の方が色々助けてくれるけど、彼が年取って体が動かなくなったらどうするんだろう?
 そんな先まで…と言われるかもしれない。
 しかし、彼女が交通事故であんな状態になったように、彼だっていつ何時どうなるかわからない。
 もちろん、誰しもそういうリスクはある。
 後ろ向きな考えと言われそうだが、実際に体験すると、今までの考えが浅かったことを実感するのだ。
 正直、この手の映画には全く期待していなかった。
 ネタ映画としてしか観にいっただけだ。
 しかし、意外にもこの映画は悪くない。
 その要因の一つとして、泣かせる展開にはなっていないからだ。
 もちろん、少しはそういう要素もあるのだが、少なくともそれがメインではなく、きちんとした恋愛映画のスタイルを守っている。
 そして展開が暗くない。
 確かにツッコミ所はある。
 だけど前向きだ。
 出演は北川景子(B75-W53-H81)と錦戸亮。
 北川は公開映画目白押しで、すっかり映画女優になりつつある。
 もうセーラームーンに出てたことは完全に封印されたんだな。
 監督は「黄泉がえり」や「どろろ」の塩田明彦。
 本編中にヒロインが事故ってから病院での治療&リハビリの撮影DVDが出てくるのだが、これがかなりリアルで、実際にかなり近いものがある。
 そして、これがあるだけで映画の重みが全く違う。
 だけど、病院で撮影すると怒られるんだけどね。

2014年2月 7日 (金)

「バイロケーション 裏」

Byroke  バイロケーション

 自分と同じ容姿でありながら全く別の人格を持つ、もう一人の自分。

 略してバイロケ(笑)

 何でも略してしまうのが今風ってか。
 もう1人の自分ネタは古今東西ジャンルを問わず多い。
 正体は自分の知らない双子の片割れだったり、クローンであったり、未来人であったり様々だ。
 ちなみにバイロケはオリジナルよりも凶 暴な性格を持ち、必ずオリジナルを殺しにくる。
 正に自分との戦いだ。
 「シックス・センス」を超える、衝撃の結末。
 ……って言われれば観にいっちゃうよ。
 いや~凄いよな、ナイト・M・シャマラン監督は映画業界の希に見る一発屋だけど、「シックス・センス」は宣伝の殺し文句だよ。
 ホラーとして怖くはないけど、どっちがオリジナルでどっちがバイロケかというサスペンスはあったと思う。
 あ、でも衝撃的な結末ではなかったけどね(笑)
 主演は水川あさみ(B82-W58-H84)。
 共演に酒井若菜(B88-W60-H84)がいるんだけど、もうすっかり母親の役が合う年齢となっていた。
 監督は安里麻里。
 劇場公開に際しては、エンディングが異なる「表」と「裏」の2バージョンがあるらしい。
 自分が観たのはどっちなんだろう?
 まさか「裏」は最後のオチがもう片方の立場からとかだったらちょっといやだな。
 いや、それ以前に劇場は上映しているのが表か裏かはっきりわかるようにした方がいいと思う。

 …とまあ、自分が前に観たのは表で、2月1日から公開されているのが裏らしい。
 結末が違うらしいので、同じような話でも途中で分岐していくのかと思いきや、最後のオチ近くまでほとんど同じ。
 途中で「あれ、ひょっとして間違えて表を観ているのか?」と思ってチケットの半券を確認したりした。
 その意味では、そのドキドキ感はヘタなホラーよりも怖いものがあった(笑)
 確かにオチは違うんだけど、もうこれってDVDの特典レベルでしょ。
 ほとんど同じ映画を2本観たような感じで、正直騙された感じが強い。
 見直しという意味では色々確認できたわけで、実はそれなりに伏線の張り方や回収はうまいなと思ったりもした。
 とりあえず、まだ観ていない人はどちらか1本でもOK。
 DVDも別々に発売だったら、誰かのバイロケに殴られても文句言えないかも。

2014年2月 6日 (木)

「アメリカン・ハッスル」

American_hustle 完全犯罪を続けてきた天才詐欺師アーヴィンと、その仕事仲間で愛人のシドニー。
 そんな2人も遂に逮捕されてしまう。
 しかし、FBI捜査官リッチーから身柄釈放と引き替えに、捜査協力を求められる。
 最初は詐欺師4人を捕まえるだけだったが、いつの間にか話が大きくなり、架空のアラブ人富豪を使って、カジノ利権に群がる政治家やマフィアを一網打尽にすることになってしまった。
 一歩間違えれば命の危機があるのに、アーヴィンとシドニーの仲に嫉妬するアーヴィンの妻が出てきて捜査の邪魔をする。
 壮絶な騙し合い。
 果たして最後に笑うのは誰だ?

 今、アカデミー賞に最も近い映画と言われており、21世紀版「スティング」だと言われているが、いざ観てみると「スティング」のような痛快さはない。
 実話を元にしているので、スカッとしたものはないのかもしれない。
 カジノの利権に群がる連中も、全員が悪いというわけでななく、中には自分なりの正義があってこその人もいるわけで、そんな人間がハメられたら、そりゃあ観ていて気分はあまり良くない。
 ぶっちゃけ期待した程面白くない。
 それでも滲みでるような面白さはある。
 冒頭のハゲネタは普通に笑えた。
 劇中に出てくるシークが懐かしかった。
 「エイリアン通り」とかプリンス・マルコ・シリーズ、「エロイカより愛をこめて」など1970年代後半はアラブネタが多かったことを思い出した。
 出演はクリスチャン・ベイル、エイミー・アダムス、ジェニファー・ローレンス。
 クリスチャン・ベイルは髪型が1:9分け、腹は超メタボ腹。
 1:9分けなんて、竹村健一以外に見たことなかったよ(笑)
 エイミー・アダムスは胸の谷間を見せて頑張っているが、年齢が年齢だけに垂れ乳になっているし、そもそもあんな格好で人前にいたら単に痛い奴だよ。
 それに比べて、ジェニファー・ローレンスは若いだけあって胸に張りがある。
 彼女はベイルの妻役なんだけど、年齢的にエイミーと逆じゃないの?
 但し、ジェニファーの弾けた演技は素晴らしく、彼女が出てくると映画にメリハリができる。
 監督は「世界にひとつのプレイブック」のデヴィッド・O・ラッセル。
 果たしてアカデミーをいくつ穫れるかが楽しみ。

2014年2月 5日 (水)

「7番房の奇跡」

7ban ヨングは知的年齢が6歳なのに、6歳の娘イェスンの父親。
 貧乏でも幸せな日々を送っている2人だが、ある日、ヨングは少女誘拐・強姦・殺人の濡れ衣で逮捕され収監されてしまう。
 番房ではお約束の先輩囚人たちの手荒い洗礼。
 ところが ある時、ヨングはふとしたことから房長ヤンホの命の恩人になってしまう。
 恩返しをするため、番房の囚人達は、イェスンに会いたいというヨングの願いを叶えようとする。
 何とか父と娘の感動の再会を果たすが、一方ではヨングの判決が迫っていた…。

 実際はどうか知らないが、前にも何かの映画で感じたのだけど、韓国の刑務所ってどうしてあんなにユルいの?
 結構、自由なのに驚き!
 ここ最近、日本に入ってくる韓国映画は比較的無理のない話が多いのだが、これは久しぶりのベタな展開。
 小さくてかわいい子供を用意し、無理矢理泣かせる展開。
 色々理由付けはしているものの、話に無理がありすぎ。
 そもそもどうして子供ができたの?
 女の子が出入りしたり、最後の無茶な工作物など、いくらファンタジーとはいえありえないでしょ?
 多少のことはともかくもうちょっと何とかならなかったのかと残念でならない。
 出演はリュ・スンリョン。
 監督はイ・ファンギョン。
 とりあえず、セーラームーンのファンは必見!
 だけど売店にランドセルは売ってないんよね(泣)

2014年2月 4日 (火)

「僕は友達が少ない」

Haganai TVアニメが好評で、原作も挿し絵があって、すっかり固まった感じのあるものを実写化するのは、叩かれるのは目に見えて明らか。
 それでも、昨今の実写映画化はとりあえず話題になればOKみたいな感じなので、観る方も別物として楽しむ余裕が必要だ。

 羽瀬川小鷹
 演じる人=瀬 戸康史
 金髪で目つきが悪く、周りから勘違いされている設定なのに、言うほど目つきが悪くない。
 いや、それ以前に聖クロニカ学園は、上品な学校で不良が基本いないので、彼の存在が浮くことになっているのに、初っぱなから不良連中が校内を走り回っていたらいかんでしょ。

 三日月夜空
 演じる人=北 乃きい(B80-W61-H81)
 まあ、ありで、そもそも、きいちゃんっていつまで高校生を演じてるんだ?と思ったらまだ22歳なのに驚き。
 声がかなりしゃがれているんだけど、どうしてこうなったんだろう?
 昔からだっけ?

 柏崎星奈
 演じる人=大谷澪(B83-W56-H86)
 おそらく、実写映画化で一番気になったのがこれで、とにかく美人で巨乳であることが大前提。
 そう思うと、今回はそれなりにかわいく、胸も大きいので自分的にはOk!
 ただ、彼女は思い込みと理事長の娘故に浮いているため友達がいない設定なのに、あんな陰湿ないじめを受けているのはちょっと違う。

 楠幸村
 演じる人=高月彩良
 これもいじめられている設定なのだけど、普段からメイドの格好はいじめられて当然なわけで、そこはもうちょっとアレンジがあっても良かったと思う。

 志村理科
 演じる人=神定まお(B80-W57-H83)
 あんなぽっちゃり顔じゃなくてもっとシュッとした感じじゃないと。
 彼女の変態っぷりは小説やアニメだと笑えるが実写だと引くわ~。

 羽瀬川小鳩
 演じる人=久保田紗友
 なんで金髪じゃないの?

 話は前半は中途半端に原作をなぞり、後半はバーチャル世界へ。
 いや、そんなにバーチャル世界の話を引っ張ることないのに。
 そして案の定、「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」みたいになっていくのはお約束だ。
 パンチラや胸チラは予想以上に多くあるのだが、どことなく下品。
 そもそも小説やアニメではOKでも、実写になるとそのまんまはダメなものも多いわけで、残念ながらこの映画は昇華していない。
 カラオケに行く話も料金は同じだから1人1ルーム借りたりするエピソードがすっぽーんとカットされていたり、星奈が理事長の娘なので廃部騒動を電話1本で解決するとか、面白いところが使われていない。
 残念系は映画の面白さであってはいかんでしょ。
 監督は「監禁探偵」の及川拓郎。
 入場特典は実写じゃなくてアニメの図案を使っている。
 それでも、この映画は客が少ない。

2014年2月 3日 (月)

「アイム・ソー・エキサイテッド!」

Im_so_excited マドリッドからメキシコ・シティへと飛び立った旅客機は、機体のトラブルで着陸できずに空を旋回し続けていた。

 不祥事で高飛びを目論む銀行頭取
 落ち目の俳優
 伝説のSM女王
 不吉な予言をするアラフォー処女
 オカマのCA3人組。

 
 ビジネスクラスには乗客・乗務員とも通常ではない人間が揃っていた。
 この「ダイ・ハード2」のような状況で当然乗客は騒ぎ出す。
 彼らを落ち着かせるためにオカマCAがダンスをする…。

 実は監督がペドロ・アルモドバル。
 前作が観ていて気分がブルーになる「私が、生きる肌」なのに、今回は打って変わってコメディ映画。
 大きな意味ではビジネスクラスで大半が進んでいく演劇的なシチュエーションドラマ。
 それぞれの登場人物はキャラ立ちまくり。
 これで面白くならないわけがない。
 ところが、思った以上に面白くなくて、置いていかれた感が強い。
 別に「フライング・ハイ」みたいな展開を期待していたわけではないんだけど、おそらく自分の面白いと基準が違うんだろうなあ。
 出演は……すいません、スペイン人の俳優ってよくわからないもんで。

 

2014年2月 2日 (日)

「ラッシュ/プライドと友情」

Rush 1970年代。
 子供たちのプラモデル作りが「トラック野郎」のデコトラからスーパーカーに移行。
 スーパーカーブームの到来だ。
 そんな中、「アローエンブレム グランプリの鷹」放送。
 その中に出てくるマスクをかぶった外人ニック・ラムダ。
 これの元ネタがニキ・ラウダだ。
 この映画はニキ・ラウダとジェームズ・ハントの死闘の歴史を映画化。
 こりゃあもうおっさんホイホイ映画ですよ。
 当時、スーパーカーブームに踊らされたかつての子供たちの記憶を揺さぶる。
 全編懐かしい名前や言葉が目白押し。
 マリオ・アンドレッティはもちろん、すっかり忘れていたリチャード・バートンやクルト・ユルゲンスの名前が(笑)
 さらにはレースの再現も素晴らしい。
 当時の映像は当然、引きの絵が多いのだが、実際はこんな感じだったんだろうなあという映像構築が泣かせる。
 ジェームズ・ハントを演じるクリス・ヘムズワース、 ニキ・ラウダを演じるダニエル・ブリュールが、思った以上に本人に似てるというか雰囲気を掴んでいるのもOK!
 監督はロン・ハワード。
 レースだけでなく、それに伴う危険度を描くことにより緊張感と緊迫感を高めている。
 ある意味、「アポロ13」に近いものがあるかも。
 レーサーって凄い反面、頭のネジが2~3本飛んでそうな連中ばっかで色々な意味でヤバい連中であることがよくわかった。

2014年2月 1日 (土)

「オンリー・ゴッド」

Only_god_forgives タイのバンコク。
 ボクシング・クラブを経営しているジュリアンの兄ビリーが何者かに惨殺される。
 ビリーを溺愛する母のクリスタルはジュリアンに復讐を命じる。
 しかし、彼らの前に立ちはだかるのは自称元警官のチャンだった…。

 こ、これはつまらない。
 2014年のダメ映画記念すべき1本目。

 「ドライヴ」のニコラス・ウィンディング・レフン監督とライアン・ゴズリングが再コンビを組んだ映画と聞けばちょっと期待してしまう。
 ところが、もう何が何だかわからない。
 過激かつスタイリッシュなのかもしれないし、深読みはどれだけでもできるかもしれないが、それ以前につまらないので、どうでもよくなってしまう。
 見ているうちに眠くなってくるが、時々大きな音がするので目が覚めてしまう。
 上映時間90分程度なのに観ていてこれだけ苦痛なのも久しぶり。
 こういう映画を観て面白いといえるのが、かっこいい映画ファンなんだろうけど、自分はそこの領域に達していないことを実感した。
 共演のクリスティン・スコット・トーマスは年の割には色気があって相変わらずの目力。
 とりあえず、どんな映画か?と聞かれたたら、カラオケ大好きなおっさんは最強って答えておけばいいかな。
 「ドライヴ」コンビもひょっとしてたまたまの一発屋なのか?

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