「エンダーのゲーム」
未来の地球。
謎の地球外生命体の侵攻を受けた人類は何とか絶滅を回避したが、いつ何時それらが侵攻してくるかわからないため、優秀な子供たちを徴兵し、地球軌道上に設置された訓練施設でエリー
ト戦士の養成していた。
産児制限がされている時代に、宇宙戦争を終結させる者との期待を受け、政府の特別許可で生まれた禁断の第3子サードの少年エンダー。
彼は孤独な少年時代を過ごしていたが、エリート戦士養成施設であるバトル・スクールへと送りこまれ、厳しい試練を乗り越えていく…。
エヴァンゲリオンを意識したような中二病丸出しのCMは、観にいく気をなくさせるが、これは宣伝の仕方を全く間違えている。
確かに「スター・ウォーズ」が成功しているとはいえ、SF映画は一般受けはしない。
だったらSF=アニメファンだと思ったら大間違いだ・
さらに入場特典が出演者のブロマイドでサインが吹替の声優というのが意味不明。
まったく誰得なのやら(笑)
これだったら裏表に出演者と声優それぞれのサインを入れておいた方が良かったんじゃないか?
そもそも字幕派のことを考えてない。
宣伝方法はトホホだが、映画は予想以上に面白い。
原作はオースン・スコット・カードの小説で、1980年代に執筆されたもの。
そのため若干古さを感じさせるものもあるが、最新VFXでそれっぽく見せている。
基本的に大宇宙を舞台にした学校カースト物で、主人公は予告編を見ているといじめられているようにみえるが、実は相当なしたたかもので相手の心理を読みかけひきがうまい。
戦いが嫌いだけど、やりだすと徹底的にやる。
ここらへんのキャラ設定が面白く、話は大体読めてしまうのだけど、日本のアニメのような煮え切らない状態ではなかった。
話展開は盛り込みすぎて駆け足だけど、変に伏線を残しまくって続編もあるかもよみたいな感じでないのは良い。
もちろん、続編は作れる要素はあるんだけどね。
主演は「ヒューゴの不思議な発明」 のエイサ・バターフィールド。
共演のアビゲイル・ブレスリンがすっかり大人になっていたのに驚いた。
逆にすっかりじじいだよ、ハリソン・フォード。
でも彼を見ていると「スター・ウォーズ」のエピソード7に出演したらこんな感じかなと思える。
監督は「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」のギャヴィン・フッド。
間違った宣伝が惜しいが映画は面白いので必見ですよ。
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☆・・・大作なので観るつもりだったけど、あんまし興味がなく、情報も仕入れていなかったんだけど、なかなか面白かった。
本来ならば、せいぜい三部作にするような流れの物語なのに、無理矢理に一作にしている^^;
宇宙人の侵略の脅威にさらされた世界での、軍事...... [続きを読む]
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