「ブリングリング」
とにかく十代は色々な意味でバカだ。
不良はもちろん、頭のいい奴だって間抜けなところもある。
だって、子供なんだから。
そしてこれからの人生が長いし、根拠もなく何にでもなれると思っている。
しかし、悲しいかな、彼らには金がないのだ。
セレブリティの生活に憧れる。
セレブの家に忍び込む。
意外に簡単。
ブランドの服や宝石を盗む。
セレブは金持ちなのか盗まれても気づかないのか、大騒ぎにならない。
ここでやめればOKだが、さらにエスカレート。
いつの間にかのっぴきならない状況に。
まさに負のスパイラル状態。
しかし、欲望に歯止めがきかないのが十代だ。
そして盗んでも黙ってればいいのに、フェイスブックで自慢げに晒してしまう。
コンビニや飲食店の冷蔵庫に入った写真をアップしている奴もバカだが、さらに上をいっている。
そしてこれは実話を元にしているのだ。
実際に被害に遭ったパリス・ヒルトンが自宅 を撮影場所に提供している。
ここらへんがセレブの太っ腹なところか。
無軌道な若者の青春をスタイリッシュな映像で描いているが、観ていて心に響かない。
登場人物に生活感がないから。
それは何故か?
監督がソフィア・コッポラだから当然。
この人とトニー・スコットは映像がかっこいいだけなんよね。
出演は「ハリー・ポッター」のエマ・ワトソン。
子役から活躍すると、大人になるとろくでもないパターンが多いが、彼女はええ感じに育っているので安心。
今更言っても遅いけど、ちったあ見習えよ、マコーレ・カルキン。
実話を元にしているので結果はご存じの通りだが、反省も後悔もしていないのが若者の生き方だ。
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