「恋の渦」
店ではなく部屋で合コン、いわゆる部屋コン”に集合した男女9人。
やって来た1人の女の子は明らかに残念系の顔だった。
男連中は意気消沈。
場は盛り上がらず、気まずい雰囲気の中コンパ終了。
しかし、その夜から、恋心と下心、本音と嘘が入り乱れる男女の関係が展開していく……。
2006 年に上演された劇団ポツドールの三浦大輔による戯曲を映画化。
監督が「モテキ」の大根仁なので観にいっきた。
後で調べたら気鋭の監督が受講生と新作を撮るワークショップ「シネマ☆インパクト」の一企画として制作されたらしい。
演劇ネタを映画化すると必ず、長回し、不自然なセリフ回し、不自然な演技になってしまい、映画の演出が見受けられない場合が多いのだが、この映画は幸いなことに暗転と思われるところは時間経過とし、演劇をまんま撮影しているのではなく、映画としての不自然さがない流れがある。
基本的に密室劇なのだが、窮屈さを感じないのは、会話の流れにカメラワークと編集で広がりを出しているからだと思う。
そして、それぞれの男女のエピソードが正にリアルであるあるネタの目白押し。
人間の小賢しいドロドロしているところをこれでもかと描いているのだが、思った以上に嫌気がささないのは、リアルを通り越して滑稽さが出ているからだと思う。
先行きが読めない面白さもあり、意外な傑作!
といいながらも有名人が出ているわけでもなく小規模公開で終わってしまったのが残念。
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コメント
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「恋の渦」は松尾スズキや糸井重里、鈴木敏夫、岡村靖幸といった人達が絶賛してるんですわ。
ジブリ鈴木×大根仁監督 最新作「恋の渦」と宮崎駿映画の魅力 - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=XH6WygzqZh4
投稿: タニプロ | 2013年12月 3日 (火) 00時57分