「プレーンズ」
カーズのスピンオフで今度は飛行機の話だ。
昔、「トムとジェリー」の真ん中のアニメに飛行機を擬人化したアニメがあったけど、正に現在に蘇ったテックス・アヴェリーのアニメである。
田舎の農場で働く農薬散布用のプロペラ飛行機のダスティ。
彼の夢は、世界一周レースでチャンピオンになること。
しかし、レース用飛行機ですらない彼はあまりにも無謀だった。
やがて、何とか奇跡的に予選を通過したダスティは世界一周レースの出場権を獲得。
しかし、彼は飛行機なのに高所恐怖症だった…。
話は王道すぎるくらい王道。
飛行機なのに高所恐怖症。
何故なら農薬散布用の飛行機なので300m以上上空は飛んだことがないという、無理矢理なようで意外に筋の通った設定。
そして、これが普通なら高所恐怖症を克服してレースに挑むのだが、この映画はそうではなく、ハンディをカヴァーしながら挑戦するという方向で進んでいく。
低空飛行で何とかするのだ。
もちろん、最後は高所恐怖症を克服することになるんだけどね。
実は予想以上に飛行シーンが面白く、実際に自分が飛んでいるような気分になるし、ドックファイトは侮れない迫力!
特に冒頭はへたな実写よりもよくできている。
カーズの世界のスピンオフなのでディズニー/ピクサーが作っているかと思いきや、実はビデオスルー作品を中心に動いているディズニーの新興制作部門 “ディズニートゥーン・スタジオ”が担当。
つまり場合によってはDVDスルー作品であり、それを3D化して劇場公開しているのだ。
2作目があるのを本編前に宣伝しているのは逆効果。
せめて、この作品の上映の場合は後でしょ。
ティンカー・ベルも面白かったのに続編がいつのまにか劇場公開されなくなってしまったので、ひょっとして3作目以降はDVDスルーの可能性は大きい。
本編前に短編アニメがつくかと思いきや、「アナと雪の女王」の歌のPVで、あまりにも激しい宣伝活動にげんなり。
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