「フィルス」
日本人留学生殺人事件発生!
捜査の指揮をするのは優秀な頭脳ではあるが、アルコールとドラッグ依存症で、売春や不倫に手を出す最低刑事ブルース・ロバートソン。
この事件さえ解決すれば警部補昇進も間違いなし。
しかし、捜査が進んでいくと、自分の過去の問題が出てきて精神的に追いつめられていくのだった…。
「トレインスポッティング」の監督ではなく原作者の小説を映画化。
当然、そんなの読んでないよ。
というか、「トレスポ」の監督作品の方が集客しやすいだろうなあ。
大変面白い。
その面白さの成分の半分以上は主人公の悪徳警察官につきてしまう。
やることなすこと正に最低最悪で、映画で見ている分には面白いけど実際にいたら困ってしまう。
前半はそんな彼の困った日常を描いているが、後半あたりから彼の過去と精神状態の話になっていく。
最後のオチは何となくわかってしまうのだが、それ以上に前半はイケイケだった彼が、実は内面はそうではなく、救いを求めている少し泣けてくるものがあるのだ。
97分の上映時間と短いのに、テンポも良いのでさらに短く感じてしまう。
主演は「ウォンテッド」の ジェームズ・マカヴォイ。
彼の弾けっぷりが良い!
監督はジョン・S・ベアード。
これが長編2作目だそうで、今後も期待したい。
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