「夢と狂気の王国」
スタジオ・ジブリの制作現場を追いかけたドキュメンタリー。
ジブリの制作現場なんて、新作映画が公開されるとTVでアホみたいに特集番組が組まれるので今更な感じなのだが、この映画はどちらかといえば、そんなガツガツとしたものではない。
「もののけ姫」の時にビデオ数巻のメイキングがあったが、それよりもまったりした感じだ。
撮影時期が最近なので「風立ちぬ」と「かぐや姫の物語」の制作現場が中心となる。
これが意外に面白い。
上映時間118分と普通のドキュメンタリーが90前後を考えると長すぎる感じがしないでもないのだが、作品ができるまではもちろん、宮崎駿や鈴木P、高畑勲の働いている姿はもちろん、彼のインタビューへの受け答えも面白い!
特に「風立ちぬ」の声優に抜擢された庵野秀明のエピソードが面白い。
確かに違和感ありまくりなのだが、実は宮崎駿自身も微妙だという雰囲気が漂っているのが面白い、。
引退の話まで入っているので本当につい最近の話まで入れ込んでいる。
しかし、何よりも感動したのは、引退会見の前に宮崎駿が窓からの景色を解説することにより、に合わせて、これまでの宮崎映画を編集しているところだろう。
これは編集のセンスもさることながら、宮崎駿のアニメセンスの凄さを改めて思い知らされた。
さらにジブリの従業員が大企業なみにいたり、幼稚園もあったりするのを見ると、ブラック企業と言われるアニメ制作会社の中で、いやもっといえば他の中小企業よりも遙かに待遇が良いことが伺いしれる。
監督は「エンディングノート」の砂田麻美。
チラシのマミちゃんって、まどマギの巴マミではなく、監督の名前と言う訳やね。
とりあえず、「風立ちぬ」を観てから観ると面白さ倍増。
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