「四十九日のレシピ」
突然の母親の死。
娘は夫との間に子どもができず、夫は不倫相手を妊娠させてしまう。
離婚届と結婚指輪を家に残し、実家へと戻った彼女を待っていたのは、父親と若いボランティア娘だった。
娘は更正施設でボランティアをしていた母親の生徒であり、母親から手作りのレシピカードを渡されていた。
その中に書かれている四十九日の大宴会をするため、彼女たちは準備を始めるのだった…。
伊吹有喜の同名小説を映画化したもので、NHKのドラマもあるらしい。
自分は小説も読んでなければ、ドラマの存在も後で知ったくらいだ。
だから比較することもできない。
それぞれの登場人物は結構ヘヴィーな問題を抱えている。
特にヒロインは子供が産めない。
それが元で浮気されているかもしれないし、親族にぐずぐず文句を言われてしまう。
またそれに負い目を持っているので騒ぎ立てたりもしない。
彼女の母親は後妻で彼女との血のつながりはない。
そして彼女の父親との間に子供はいない。
そう、彼女は図らずしも、自分の母親のコピーのようになってしまったのだ。
母親の四十九日をやるために、生き様を紐解いていくと、当時の彼女の気持ちはもちろん、今、自分がその立場になって初めてわかることもあったりするのだ。
母親の人生を振り返って自分を知る。
この構造は面白いと思う。
出演は「八日目の蝉」の永作博美(B82-W56-H83)、「俺はまだ本気出してないだけ」の石橋蓮司 。
しかし、何だかんだ言ってもボランティア娘で、水着姿も披露した二階堂ふみ(B74-W55-H80←「ガマの油」出演時)につきてしまうんだけどね。
監督は「百万円と苦虫女」はイマイチだったけど「ふがいない僕は空を見た」は面白かったタナダユキ。
でもヒロインの母親ってちょっと空気読めないところもあって、自分だったらちょっとイヤだな。
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