「清須会議」
子供の時代、いやひょっとしたら大学生でも、将来は大物になれると何の根拠もない自信で満ち溢れている人もいる。
まあ中にはそういう人もいるかもしれないが、多くは学歴とやってきたことで大体将来が決まってしまう。
その意味では履歴書はその人を見る便利な書類であるわけだ。
そして、多くの人が知るのは、自分が何とか仕事を続けるためには上司に気に入られ上司を盛り立てて引き上げてもらうしか出世の早道はないことだろう。
単に優秀だけではダメだし、優秀な人こそそれをわきまえているかもしれない。
戦国歴史物がサラリーマンに人気があるのは、まさに会社関係に近いことをやっているからかもしれない。
この映画は戦国時代が舞台だが、合戦は全く出てこない。
織田信長の亡き後、その跡継ぎを決めるべく開かれた“清須会議”を舞台に、水面下で繰り広げられる柴田勝家と羽柴秀吉の激しい駆け引きを描いているからだ。
会議というのはいかに自分の都合の良い方に話を持って行くかが重要であり、そのための根回しが一番苦労するのだ。
当然、それは戦国時代でも同じである。
戦国時代と言うと常に合戦で決着をつけているようだが、当然取引もあるはず。
話し合いで解決できることがあればその方が良い。
何故なら戦争は経費がかかりすぎる。
そんな荒んだサラリーマン目線で見ると、大変面白い。
あ~確かにこんな感じだよなあと納得しつつ、やり手の上司についていかないとダメだなと改めて認識してしまうのだ。
一応、歴史物なので結末はわかっている。
秀吉はおそらく根回しの名人だったのかもしれない。
もちろん、実際にこんな会議があったかどうかは全く知る由もないが、ひょっとしてと思わせてしまうのがミソだ。
正直、監督の三谷幸喜の時代劇は「竜馬におまかせ」や「新撰組!」があまり面白くなかったので心配したが、この映画は良かったと思う。
出演は、役所広司、大泉洋、小日向文世、佐藤浩市、鈴木京香(B88-W59-H89)、妻夫木聡、伊勢谷友介、剛力彩芽(B77-W58-H84)、浅野忠信、寺島進、松山ケンイチ、中谷美紀(B83-W58-H86)、天海祐希(B83-W58-H88)、西田敏行…と無駄に豪華で、中には本当に無駄遣いの人もいて、西田敏行なんか正にそれだ。
あと、最後が無駄に長い。
どう考えても忍者のエピソードいらんでしょ。
中谷美紀の踊りはOk!
というか、桜っ子クラブの時もあそこまで踊ってないと思うぞ。
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