「あの頃、君を追いかけた」
物語に出てくる青春はいつもキラキラ輝いている。
いわゆるリア充ってやつなのだが、実際はそんなに充実している奴はいない。
おそらく青春映画に出てくるのは、多くの人の理想かもしれない。
そんなことを考えていたが、年を取ってくると例え物語みたいに充実していなくても、若い時代はその人の人生にとっては気力体力ともに充実しており、まあある意味相対的にはキラキラしているものかもしれない。
この映画は 台湾の人気作家ギデンズ・コーの自伝的小説を原作者自ら監督を務めて映画化
したもので、台湾と香港で大ヒットとなった青春映画らしい。
1994年に高校生だった若者グループの2005年まで人生を描いている。
主人公と仲間たちのバカなことやりまくっている青春時代と、同級生との不器用な初恋の行方が同時進行で進んでいく。
1994年って何してたかなあと振り返れば、「パルプ・フィクション」が公開されて、タランティーノがやたらと持ち上げられていて、ちょうどシネコンがあっちこっちにできて、それまでの劇場と入れ替わろうとしていた時代だったかなあ。
っつか、自分、何もしてないじゃん(泣)
当然、当時の時代ネタや音楽などが散りばめられ、当時を知る者には胸がキュンキュンきてしまう!……はずなのだが、いくらすぐ近くの国とはいえ、台湾の事情なんて知る由もなく、日本人には伝わらないネタも多い。
地震の話はわかったけどね。
イメージ映像を駆使してポップ調と言うか、漫画的表現は最近の映画の流行で、この映画もガンガン使っているのだが、文字が読めないので少し辛い。
しかし、だからといって、人の心は共通なところもあって、特に恋愛は文化は違えど悩みは同じかもしれない。
この映画の男女も幼くて、変な意地さえ張らなければもっともっとうまくいったかもしれない。
若い時のよくありがちなことを描かれると、ちょっと甘酸っぱいものがこみ上げてくる。
万国共通の人の想いがひしひし伝わってきて、正直、韓国映画くらいベタなのだけど、時々胸がキュン(←死語)とするようなところがあっただけでも良しと思ってしまう。
出演は新人だったり、テレビで活躍しているらしいけど、全くわからない。
そもそも日本人にとって一番有名な台湾人って今でもビビアン・スーだしね。
万国共通といえば、若者のAV大好きはどこも同じなのだけど、台湾で日本のAVが見られていることに衝撃!
こ、これも台湾から見ると洋物って扱いなのか?
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