「人類資金」
M資金詐欺は昭和30年代あたりがピークで、今はその詐欺そのものがネタになっている。
そもそも、マッカーサーやら旧日本軍の秘密資金とか、どう考えても嘘臭いだろ!と思うのだが、武田信玄の財宝をず~っと探しているおっさんや、エチオピア皇帝の宝を探している外人もいるので、信じる人は多いのかもしれない。
この映画は、M資金サギをしていた男が、本物のM資金の存在を知り、巨額の報酬を手に入れようとするが、逆に大きな陰謀に巻き込まれる…というもの。
途中までのあの手この手の詐欺手口は面白かったものの、後半あたりの壮大かつ、ちょっと夢が入ったお気楽な展開は残念な気がする。
出演は佐藤浩市、香取慎吾、森山未來、観月ありさ(B82-W59-H87)。
大好きだった観月ありさだが、今はすっかり肥えたおばさんになってしまい「超少女REIKO」の面影はない。
だが、この熟した感じがまたいい…と納得するしかないのか?
さらに「オー ルド・ボーイ」のユ・ジテと「バッファロー'66」のヴィンセント・ギャロも出演しているのだが、何故か国際的有名な俳優も日本映画に出ると胡散臭い稲川素子事務所の外人タレントに見えてしまうのは何故だろう?
監督は阪本順治。
原作は福井晴敏だから「亡国のイージス」コンビ再びってところか。
色々、微妙にツッコみどころや残念なところもあるが この話展開そのものがM資金並の大風呂敷だと考えると意外に納得もできてしまうから不思議だ。
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