「トランス」
白昼のオークション会場から、ゴヤの40億円の名画を奪れた。
盗んだ犯人の中には競売人のサイモンもいた。
しかし、計画とは違う行動をしてしまい、ギャングのリーダーに絵を渡さず抵抗し、逆に殴り返される。
それがきっかけで、名画の隠し場所を思い出せなくなってしまうサイモン。
催眠治療で記憶を取り戻させようとするのだが、彼の記憶は幾つもに分かれていた。
さらに、担当の女性催眠療法士にも何か隠している様子があり、それぞれの嘘と秘密にまみれた思惑が入り乱れる…。
正直、記憶喪失ネタって、今更な感じというか、困った時の強引な盛り上げ手段で、昔の少女漫画はもちろん、韓国ドラマの常套手段だ。
そのため、余程うまくやらないと陳腐な展開になってしまう。
この映画の場合、あえて記憶喪失というベタなネタを選んでいるのは、催眠状態にることが重要であり、当然、最後は現実か催眠状態なのかわからない展開にするためである。
よくある「観ている人のご想像に任せます」ってやつだ。
見終わった後、色々盛り上がるし、興味ある人ならもう一度観にいくかもしれない。
まあ確かによくわからない箇所や色々な仕掛けが盛り沢山すぎて、1回ではわからないかもしれない。
だけど、最初の名画を盗むまでの過程が面白いのだけど、後半あたりは催眠状態と現実が行き来しすぎて、もう何が何だか。
種明かしの整理がうまくできていないので、現実味に乏しいのが残念。
監督がダニー・ボイルなので期待したのだけど、スタイリッシュな映像にこだわりすぎて、話の面白さが伝わらない。
主演は「ウォンテッド」のジェームズ・マカヴォイ。
まあ一番の見所は共演のロザリオ・ドーソンの裸かな。
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「A Film About Coffee(ア・フィルム・アバウト・コーヒー)」(2016.01.06)
- 2015年映画雑感(2016.01.05)
- 2015のダメ映画②(2016.01.04)
- 2015のダメ映画①(2016.01.03)
- 2015年日本映画ベストテン(2016.01.02)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント