「マリリン・モンロー 瞳の中の秘密」
美人薄命を実践するばかりか、その謎めいた人生が人々の想像力をかきたてる。
マリリン・モンローは、色々なジャンルでネタになりやすい。
しかし、それは一方では手垢がつきすぎているネタであり、マリリン・モンローの人生なんか野口英世の人生くらい皆が知っていると思う。
だから、今更マリリン・モンローの映画ができたところで「またか」としか思えない。
この映画は彼女が没後50年を経て初公開された直筆の手紙や日記を元に作られたドキュメンタリーだ。
特筆すべきことは、マリリン・モンローが綴った私的な文書を、ハリウッドで活躍する10人の女優たちがマリリンになりきり朗読していく構成になっていることだ。
それ以外のマリリンと関わった著名人たちも豪華俳優陣によって演じられている。
演じているのは、グレン・クローズ、マリサ・トメイ、ヴィオラ・デイヴィス、エヴァン・レイチェル・ウッド、ユマ・サーマン、ジェニファー・イーリー 、エリザベス・バンクス、エレン・バースティン 、リリ・テイラー 、リンジー・ローハン 。
年齢どころか、 ヴィオラ・デイヴィスなんか黒人で、マリリン・モンローともっとも遠い存在でも起用されている。
ある意味画期的ではあるけれど、正直、それがうまく生かされているかどうかは微妙。
ぶっちゃけ、正に出オチ状態になっている。
内容も今までにあったネタ以上の何か新しいものがあるわけでもなく、こんな感じだろうなあの域を越えていない。
監督はリズ・ガーバス。
まあ、こういうと身も蓋もないけど、ちょっとマリリン・モンローを伝説化して持ち上げすぎだよ。
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