「アップサイドダウン 重力の恋人」
正反対の方向に重力が作用する不思議な双子惑星。
互いの惑星はそれぞれの頭上に向き合うように存在し、一方の重力はもう一方の物質に対しては作用を及ぼさない。
貧困層の〈下の世界〉と富裕層の〈上の世界〉の交流が厳しく禁じられている中、下に住む少年アダムはと上の少女エデンは恋をし、密かに密会をしていた。
ある日、警備員に見つかり、エデンは〈上の世界〉に落下して怪我をしてしまい、二人は二度と会うことはなかった。
あれから10年。
死んだと思い込んでいたエデンが今も生きていることを知ったアダムは、もう一度再会するため、二つの世界をつなぐ巨大企業の社員となり、〈下の世界〉の人間が行くことが禁止されている〈上の世界〉へ行こうとする…。
キャッチコピーの
真逆のふたり、引かれ合う。
「二重引力」が存在する世界。上には富裕層、下には貧困層が暮らしていた――
って何か違和感がある。
そもそも上とか下の概念はそこの世界に住む人の概念であり、頭上に存在している世界はどっちにしろ〈上の世界〉でしかないと思うけど…。
いやアイディアは面白いし、視覚的な面白さはあると思う。
SFとしてツッコミ所は満載だが、ファンタジーだと思えばそれもありだ。
根本的にアイディア倒れなんよね~。
色々な面白い要素はあるのに生かしきれない。
投げっぱなしのところなんか、想像にお任せしますの域を越えているくらい適当な感じ。
続編を期待させる手段なのか?
主演の二人がどういう風に恋仲になったのかが適当すぎて説得力がなく、10年後の再会にも色々と障害があるのだが、それも物凄く適当。
実はそこらへんを丁寧に描かないと、ただでさえ危うい設定なのにさらに嘘臭く感じてしまう。
大変惜しいけど、これも演出の力量の問題か。
監督はアルゼンチンの巨匠フェルナンド・E・ソラナスを父に持つ(笑)フアン・ソラナス。
親父を売りにしているようじゃダメでしょ。
漫画の神様の息子とか、最近引退宣言をしたアニメ監督の息子とか。
主演は「ワン・デイ 23年のラブストー リー」のジム・スタージェスと、スパイダーマン三部作のキルステン・ダンスト。
いや~ヒロインにキルステン・ダンストを起用している時点でダメでしょ。
もっと美人じゃないと、双子惑星の設定より説得力がないよ。
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