「貞子3D2」
「リング」は真剣怖かった。
劇場でも叫び声が上がったくらいだ。
特に呪いのビデオの不気味さは凄まじいものがあり、この映画の恐怖を認識させたのはこのビデオで間違いないだろう。
当然、映画がヒットすれば次々と続編が作られ、新作ごとにつまらなくなっていくのはお約束だ。
海外版も作られたしもうええだろと思っていたら、貞子を主人公に映像媒体から何か出てきたら何でもいいという状態になってしまった。
これはもう13日の金曜日シリーズはジェイソンさえ出てれば問題なしと同じだ。
とりあえず貞子が出しとけば何とかなる…と思ったかどうかは知らないが、「貞子3D」登場。
さすがに今の時代、ビデオそのものが使われなくなっているので、呪いのビデオではなく、動画を媒体として貞子が増殖していくという設定になっている。
そしてにじみ出る内側からの恐怖はどこへやら。
3Dでアトラクション的なお化け屋敷映画になってしまった。
そしてさらにお化け屋敷の度合いが高くなったのが「貞子3D2」のスマ4D版だ。
何しろ本来映画館では携帯電話やスマホは使ってはいけないのに、この映画はスマホの電源を入れて、音量は最大を推奨している。
専用アプリをDLすることにより、映画の展開に合わせてスマホが連動して動くことになっている。
突然、呼び出し音が鳴ったり、変な映像が出てきたり、盛り沢山の内容。
これは大変面白い……ってアプリとの連動が。
じゃあ、映画そのものはどうかというと、これがもうしこたまつまらない。
前回から5年後の設定で、またもや呪いの動画事件が発生し、どうやら貞子の子供が関係しているのかも……って話っぽいのだけど、スマホのアプリの動きが気になって映画に全く集中できんかったよ。
というか、もしスマホがなくて、単独で観ていたらかなり退屈だと思う。
いやもっというと3Dの効果がほとんどないしね。
主演は「風立ちぬ」で、庵野秀明より上手かった瀧本美織。
監督は「貞子3D」に引き続き英勉。
ここまで来ると次回以降は上映中の喫煙、もしくはおしゃべり、前の席を蹴るのOKとかになっていくんだろうな。
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