「エリジウム」
少数の富裕層がスペースコロニー・エリジウムに住んでいて、何でも治す医療機器で病気知らずなのに比べ、荒廃した地球には貧困層が住んでいて、病気になったら治すこともままならない。
余命5日の男が、助かるためにエリジウムに決死の覚悟で潜入しようとするが、そんな彼の前に、一切の密入国を冷酷非情に取り締まる女防衛長官が立ちはだかる…。
ここ最近の映画って富裕層と貧困層のネタって多くない?
それはともかく、「第9地区」で評価されたニール・ブロンカンプ監督が、大きな予算で作ったのがこの映画だ。
もう絶対的に予想がついてしまう話展開と、ツッコミ所のある脚本はちょっと残念なものの、それをあまり気しなくても良いのは、映像のハッタリがきいているからで、スペース・コロニーが空に月みたいに浮いていたり、コロニーの内側からの映像がまるで、ラリイ・ニーヴンの「リング・ワールド」を映像化したみたいで、まあこれだけでも自分はOKかな。
機械化した主人公があまりかっこよくないのと、その敵の男がどう考えてもバカにしか見えないけれど、アクションを盛り上げることは確かだったりする。
出演がマット・デイモンとジョディ・フォスターなのだが、実は話展開に合わない感じで、特にジョディ・フォスターは正に無駄遣い状態。
おそらく、大人の都合でキャスティングだけ当て込まれて、使いきれなかったのではないかと思ってしまった。
というか、その2人が出ているので物凄く大作っぽく見えるけど、実際には地味な話なんだけどね。
やっぱり「第9地区」と比べると斬新には欠けてしまうのが惜しい。
え~っと、実は観ている時に、強烈な腹痛になってしまい、途中でトイレに行きたくなったが、正直、再度金払って観るつもりはなかったので、何とか我慢して最後まで観た。
やっぱり、エリジウムに行けばこんな腹痛も治ってしまうんだろうなあと思ってしまった。
いや、この映画で一番欲しいのはあの何でも治す機械だよ。
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