「サイド・エフェクト」
宮崎駿が何度目かわからない引退宣言をしているが、今回は本当らしい。
一方、スティーヴン・ソダーバーグも引退宣言をしているのだが、映画ファンはともかく一般人的には軽くスルーされている。
そもそもソダーバーグの映画は出演者はやたらと豪華だが、話が面白くないというイメージが強い。
「オーシャンズ11」とか「オーシャンズ12」とか、オールスター痛快犯罪映画と思いきや、実際は淡々とした盛り上がりに欠けるもので、少なくとも一般人が望んでいるような演出とは違う斜め上の方向なのである。
自分も映画ファンのたしなみとして、彼の映画を観にいっているのだが、ど~もすっきりするものがなく、例えば「エージェント・マロリー」なんかもうちょっと何とかなったんじゃないかとさえ思っていた。
しかし、彼のスタイルを飲み込んでしまえばまあそれなりというわけで「マジック・マイク」はそんなに違和感を感じなかった。
そして、「サイド・エフェクト」は、ソダーバーグの引退記念作品…ではなく、その一歩手前というのが、海外の映画の日本で公開事情だ。
うつ病の女性に処方した新薬の副作用を巡って思いもよらぬ陰謀に巻き込まれていく精神科医の話で、これが予想以上に面白い。
というか、自分の中ではソダーバーグの中では一番面白いのではないかと思っている。
いや、「マジック・マイク」の時もそんなこといってたけど(笑)
最初は新薬の副作用で犯罪に巻き込まれた女性の無実を探る話かと思いきや、途中で全てが変わってきてしまう。
まさか「半沢直樹」みたいな展開になってくるとは。
いや~何も情報を入れずに観にいって良かった。
もう全く先が読めない展開にドキドキワクワクしたよ。
まあ、相変わらず盛り上がりのない展開はソダーバーグなんだけどね。
出演はジュード・ロウ、ルー ニー・マーラ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、チャニング・テイタム。
「ドラゴンタトゥーの女」の時は全く思わなかったけど、ルーニー・マーラがめっちゃかわいいわ。
裸にもなってくれてるし、今「ロードショー」があったら人気女優扱い間違いなしだな。
チャニング・テイタムは「エグゼクティブ・ディシジョン」のスティーヴン・セガールくらいの扱いなので、彼目当ての人は注意!
しかし、アメリカって精神的な病気に寛容な反面、厳しいところはとことん厳しいのを実感。
日本で精神的な病気の薬って、積極的にCMしないし、ここらへんはお国柄か。
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