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2013年9月 7日 (土)

「あかぼし」

Akaboshi 「美味しんぼ」の山岡の行きつけの店だっったかなと思ったけど、それは「岡星」やね。
  夫の蒸発が原因で精神のバランスを崩し新興宗教にのめり込んでいく母と、そんな母に寄り添い続ける小学生の一人息子のあしたはどっちだ!…って、これだけ聞くと明るい未来は想像できない。
 夫が半年前に蒸発した園部佳子は精神状態が不安定のまま仕事も失敗の繰り返し。
 ある日、新興宗教の勧誘を受けて、すぐに入信。
 やがて、心のバランスを取り戻した彼女は息子と一緒に勧誘活動を開始!
 住宅地を訪問し、確実に入信者を増やしていった。
 しかし、息子はその活動がバレていじめを受けるようになり、さらには勧誘活動のトップ成績だった佳子だったが、それも他の信者に抜かれてしまう。
 ある事件で教団を追い出された佳子は、息子とたった2人で勧誘を始める…。
 そういえば、人が休みで寝ていると朝から親子で宗教の勧誘にやってくる時があるけど、まさにそんな感じだ。
 救いを求めて入った宗教も、いつのまにかノルマが発生していたりして、さらに救いがなくなっていく。
 正に負のスパイラル状態。
 この映画は宗教のあり方について考えているのではなくて、あくまで母と息子の絆を描いている。
 正直、宗教の勧誘にやってくる親子の子供ってどういう心境かよくわからないが、所詮は非力な子供であり大したことは何もできない。
 頼れるのは親だけだ。
 この映画もそうなのだが、一方では子供が親を助けている。
 観ていて胸詰まるものがある。
 刻々と変化していく人の心が怖い。
 特に母親が悪い方向で救われている。
 息子もわかっているけど、それを否定することはできない。
 どんな形でも救われることは重要だ。
 絶対的に暗い話で救いようがないはずなのだが、最後の最後で観ている自分が救われた。
 監督の吉野竜平って、これが長編初監督だそうで、この映画は自主映画らしい。
 自主映画というと学生の自己満足のくだらないのを思い出すが、これはそうでもない。
 むしろ、普通の商業映画より遙かに素晴らしい。
 と、言いながら、自分は人気声優の朴路美を目当てに観にいきました。(すいません、そんな奴なんですよ)
 噂には聞いていたけど、本当に巨乳だわ。
 ひょっとして、それを確認できただけでも自分が救われたのか?
 
 

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