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2013年8月13日 (火)

「ワールド・ウォー Z」

World_war_z 元国連捜査官が家族を乗せた車で渋滞にはまっていると、爆発音がして謎のウイルス感染によって増殖した凶暴な人間が襲ってきた。
 かつて伝染病の調査や紛争地域で活躍した彼に、調査隊への協力が求められる。
 最初は断るものの、愛する家族の安全と引き換えに、協力することにする。
 しかし、感染は世界中に広がりつつあった…。

 予告篇を見る限り何故大騒ぎになっているかわからないが、映画会社が必死こいて、家族愛やら主演のブラッド・ピットを前面に出そうとも、ネットでどんな映画かすっかりダダ漏れ。
 タイトルのZってゾンビのZかよ~。
 そんなわけで、この映画は、映画を盛り上げる5つのアイテムである宇宙人、ゾンビ、テロリスト、サイコキラー、北朝鮮の中のゾンビがネタになっている。
 ウィルス感染によりゾンビになった人達が襲いかかってくるという話で、もうすっかり今更感が漂ってしまうのは言うまでもない。
 走ってくるゾンビとか、壁をよじ登るゾンビとか、昔どこかで見たようなのばっかりなので新鮮さは全くない。
 バイオハザードみたいにバッタバッタ倒していく痛快さはなく、治安がなくなり、果てしなく不安が続くどよ~んとした雰囲気のじわじわとくる不安感を煽るタイプのゾンビ映画なのだ。
 同じ時期、勢いで怪獣とロボットが戦っている映画とは全く逆である。
 しかし、この映画も物凄い人数のゾンビが一斉に襲ってきて、物量的な怖さもあり、その意味では大作なのだ。
 まあ、あえていうならファミリー向きゾンビ映画といった感じか。
 面白いかどうかと聞かれれば、つまらなくはないけど…という歯切れの悪い答え方しかできないのも微妙なところなのだが、監督が「007/慰めの報酬」のマーク・フォースターなので、そりゃあ演出にキレがないのは仕方ないと納得してしまうのだ。
 そもそもブラピが自らの会社であるプランBが関係している映画は、まず面白い映画がないのも悲しい。
 一応、3D版も公開しているけど、暗いシーンが多く、あまり意味がないので2Dをオススメする。
 そしてゾンビが出ているからといって、グロいものを期待してもダメ。
 どちらかというとパニック映画に近いから。
 
 

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