「李小龍 マイブラザー」
一昔前は若くして亡くなって伝説となってしまった俳優といえば、ジェームズ・ディーンだったが、今はすっかり名前も聞かなくなってしまった。
やっぱり、ジミーちゃんの伝道師である小森のおばけちゃま、いやおばちゃまがいなくなったのも要因の一つかもしれない。
しかし、若くして亡くなった伝説の俳優のもう一人、ブルース・リーは生誕70年、没後40年経っても、まだまだ名前が上がってくる。
おそらく、彼の存在がハリウッドでも特殊であり、香港では誰よりも有名な歴史上の人物だからかもしれない。
そしてあまりにも早すぎる死が、さらにカリスマ性を強めてしまう。
そのため、未完成の映画はもちろん、ジャンクやNGから使える箇所を抜粋して、とりあえず1本の映画を作ってしまっても、商売として成り立ってしまうのが辛い。
ファンも惚れた弱みでついつい観にいってっしまうのだ。
当然、彼に関するドキュメンタリーや伝記映画も作られてしまう。
この映画も正にそれだ。
若かりし日のブルース・リーの香港修業時代を描いている。
もう今更の話なので、どう見せるかが気になるところだ。
どこらへんで。イップマンが出てくるのかな…とか、どこの時代を一番描くのか?とか、お約束を守りながら新しいものがあればいいのだ。
この映画はどちらかというと、青春時代が中心。
天下のブルース・リーも若い頃はやんちゃで、ストリートファイトはもちろん、イギリス人のプロボクサーをノックアウトしたり、それでいて淡い恋愛があったりするのである。
正にブルース・リービギンズといった感じだ。
が、しかし、自分が求めるのはブルース。リーのアクションなのだ。
もちろん、ないものねだりなのは重々承知している。
それでも、彼を思わせる何かがあれば、それだけでもいいのだ。
ところが、この映画、アクションシーンが絶対的に少ない。
仕方ないといえば、仕方ないのだが、唯一、短い時間ながらもブルース・リーを思わせる仕草があって、これはこれでちょっと嬉しかった。
ブルース・リーを演じるのはアーリフ・リー。
香港を中心に歌手として活躍しているらしいが、そんなの知るわけもなく、ちょっとイケメンすぎる感じがしないわけでもない。
監督よりもブルース・リーの実弟であるロバート・リーが製作総指揮というのが話題かもしれない。
関連映画もいいけど、やっぱり本物のブルース・リー映画をデジタルリマスターで上映しtれくれた方が嬉しい。
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