「ジョーカーゲーム 脱出(エスケープ)」
物語において、一番盛り上がるネタは命がかかっていることであり、死なないための行動は緊迫感と緊張感が大きい。
しかし、そういう設定を自然に作ることは難しい。
何故なら普通に生活している分には病気と交通事故以外で死ぬような目に遭うことはないからだ。
一番手っ取り早いのは、よくわからないけど強制的に命がかかっている状態に持ち込むことだ。
だからこそ、キチガイが襲ってきたり、よくわからない死のゲームに強制参加というパターンになるわけだ。
この映画はババヌキによる死のゲームに参加させられた高校生たちの学園ホラー「ジョーカーゲーム」の続編。
中学生や高校生が昼休みに弁当のおかずをかけてババヌキをやることがあるが、おかずじゃなくて命をかけるのだ。
ババヌキで何故命をかけるのか?
ここらへんをうまく設定しないと、大した説得力もないのにバカバカ人が死ぬ学生の自主映画みたいになってしまう。
一応、この映画の場合、学力低下の阻止と人間力の向上を目的としているためというもっともらしい設定がされている。
前作の敗者たちが送られた矯正施設を舞台に、7人の少女が新たな死のゲームを強要される…というもので、そんなドキドキハラハラするような話でもない。
何故なら命掛かっているわりには、全く説破詰まってないから。
いや、それなりに切羽詰まる状況は作ってあるのだけど、そう思わせる説得力に欠けるのだ。
その時点で映画としては終わっているのだけど、私立恵比寿中学の鈴木裕乃や松野莉奈、宮武美桜のアイドル映画としてはありかな。
個人的には原史奈(B84-W58-H84)が捨てがたい。
監督は「マメシバ一郎」シリーズの芦塚慎太郎。
これも設定さえあれば、出演者は誰でもいいので、延々と続編が作られていくんだろうなあ。
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